J・ムーアが他界した『アリスのままで』の監督を追悼

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J・ムーアが他界した『アリスのままで』の監督を追悼

アリスのままで』(6月27日公開)で今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアが、同作のリチャード・グラツァー監督の死去に際し、「リチャード、愛しています」とツイッターに短い哀悼のメッセージを寄せている。

グラツァー監督はALS(筋萎縮性側索硬化症)の合併症により、現地時間10日にロサンゼルスで63年の生涯に幕を閉じた。ジュリアン・ムーアは「リチャードは何よりもまず、映画を愛した人でした」

「2011年にALSの診断を受けてからも、映画作家として、そしてストーリーテラーとしての仕事をせずにはいられなかったのです。『静かなるアリス』(原作)の映画化には、彼自身の病と闘う経験が活かされています」という追悼声明を発表している。

『アリスのままで』は若年性アルツハイマーにかかった50歳の言語学者アリスが記憶を失っていく姿を描写した作品だ。リチャードと共同で同作のメガホンをとったウォッシュ・ウエストモアランドは、実生活でもリチャードのパートナーであり、2013年には同性婚している。

彼はツイッターにリチャードと自分が並んで笑っている写真を投稿し、「リチャードはユニークな男性でした。自分の意見を曲げない人で、愉快で、優しくて、社交的で、寛大で、とても賢い人だった。僕は打ちのめされています。彼は僕のソウルメイトで、コラボレーターで、人生そのものでした」と書いている。【UK在住/ブレイディみかこ】

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