アンジー、卵巣と卵管の摘出を発表
アンジェリーナ・ジョリーが、先週、卵巣と卵管の摘出手術をしたことを明らかにした。2013年5月に、「My Medical Choice」というタイトルで、両乳房切除及び再生施術をしたことを明らかにしたニューヨーク・タイムズ紙に、今度はアンジェリーナ・ジョリー・ピットの名で、「Diary of a Surgery」というタイトルで寄稿している。
記事の中でアンジェリーナは、「49歳で母親が卵巣がんの初期症状が出たので、10年前倒しで予防手術を受けるべきだと言われていました。私は、両乳房を切除した時から、いつか卵巣を摘出する日が来るとは思っていましたので、精神的及び肉体的な準備してきたつもりです」
「でもこんなに早くとは考えていませんでした。1年に1度の定期検診で卵巣がんのリスクを高めるCA-125の数値がノーマルだったことを聞き、ホッとしていました。しかし、医師から、『CA-125の数値では、50%から75%の確率で、初期の卵巣がんを見逃すことがある。たくさんの炎症が見られるので、至急卵巣がんのチェックをした方がいい』と言われたのです」
「こういう思いを経験している女性が何千人もいるのだから、落ち着いて強くならなくてはと思いました。子どもたちが大きくなっていく姿や、孫の姿を見たくないわけがありません。フランスにいる夫(ブラッド・ピット)を呼び寄せて、同じ日に、母の手術と最期に立ち会った医師に会いに行き、検査を受けました」
「結果が出るまでの5日間のことは、ぼんやりとした記憶しかありません。PETスキャンやCTスキャンに異常はなく腫瘍も陰性でしたが、初期の病変を片方の卵巣と卵管に発見し、手術を決断しました」と、手術に至るまでの葛藤の様子を綴っている。
「この決断は決して容易なものではなく、西洋の医師だけではなく東洋の医師からもさまざまな意見を聞きました。その結果、切除が最善の方法だという結果に至りました。また、子宮に黄体ホルモンを投与することで、子宮がんのリスクが減らせることを聞き、家族歴がないことから子宮は残すことにしました」と、手術に至るまでの心の葛藤を綴っている。
卵巣と卵管を切除したことで、アンジェリーナは、「私は閉経し、もう子どもを産むことはできません」と語っているが、専門家は、「これで非常に高い確率でがんになることは避けられますが、普通の人と同じようにがんなる確率が下がるわけではありません」
「またアンジェリーナは、55歳半ばまで、ホルモンバランスを整えるためにホルモン剤を投与し続けることになるでしょう。ホットフラッシュや鬱などの更年期障害や、心臓病や骨粗しょう症のリスクも高まります」とデイリー・メール紙に語っている。
それらの全てのリスクや副作用を話し合ったうえでの決断に、今回も夫ブラッド・ピットや子どもたちも全面的にサポートしているようだ。【NY在住/JUNKO】