『腐女子彼女。』で初のキスシーン&腐女子体験をした大東俊介を直撃 2/2
本作では、今まで男らしく精悍な役柄が多かった大東の違う一面を見ることができる。初挑戦のラブコメディに出演してみた感想は?
「コメディは前からやりたいと思ってましたが、難しかったですね。テンポ感が大切なのに、(会話などの)キャッチボールがうまくいかず、何テークもしました」
ラブストーリーの出演も初だが、やっぱり気になるのは初のキスシーン。緊張したりはしなかったか!?
「最初はそんなに緊張してなくて、俺は普通でいたつもりなのに、周りのスタッフさんたちがやけに気を使ってくれたら、なんか逆にこっちがすごく緊張しちゃって。ま、普通に終わりましたが(笑)」
そんな貴重な体験をして得たものとは?
「たくさんありますね。当たり前にある日常のシーンと、すごくハッチャけたシーンと、両方の面白さを感じました。初めて挑戦したジャンルだったから、そこで得た知識はかなり大きかったですね」
面白いことに、撮影後は腐女子に対する見方も変わったという。
「“腐女子”という言葉は知ってましたが、単に知ってたときと、実際に撮影に入ってからとでは、見方がすごく変わりました。自分にはまったく理解できないと思ってたらそうでもなかったです。妙にそこはスッキリした感じですね(笑)」
ということは、まさか腐女子に共感したりしたわけ!?
「最初は“腐女子”、“腐ってる”ってどんなんやろう?って思ってたけど、なんだ、違うんだなと。彼女たちって本当は純粋なんだなと。そういう見方もできるんだって納得しました」
2009年は『旅立ち 足寄より』、『泣きたいときのクスリ』、『クローズZERO II』、本作と、主演作を含めた4本の映画に、「RESCUE 特別高度救助隊」などのドラマに出演。旬な若手スターというポジションにいるが、自身もその勢いを感じているのだろうか?
「常に芝居と接してる環境は大切にしたいと思いました。日々得ることが本当に多くて、それらが自分の身になってる気がして。それを勢いと呼ぶのであれば、やっぱり自分もそれを感じてます。前よりも芝居に関する情報自体がすごく増えたし、悩むことも多いけど、その環境にいられることはすごく幸せだと思います」
最後に今後の抱負を聞いてみた。
「役に縛られないで、いろんな変化ができる人になりたい。いつまで経っても成長が止まらなければいいなと。ここまでと思わずに今後も進んでいきたいです!」
スラリとした182cmの長身に爽やかなマスク、飾り気のない関西弁と、好感度大の大東俊介。彼が“腐女子”に対して献身的に尽くす執事っぷりを見れば、女子なら誰しも胸キュンだろう。本作は、そんな新鮮な大東の魅力が拝める1作としてイチ押しだ。【MovieWalker/山崎伸子】