金子ノブアキ、亡き父・ジョニー吉長への思いを明かす

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金子ノブアキ、亡き父・ジョニー吉長への思いを明かす

俳優・ドラマーとして活躍する金子ノブアキが、3月31日に都内で開催された映画『セッション』(4月17日公開)のスペシャルトークイベントに出席。「最大の師匠は父」と、2012年に亡くなった実父で、ドラマーのジョニー吉長への思いを明かした。

俳優としてだけでなく、RIZE、AA=のドラマーとしても活動する金子。父はジョニー吉長、母は歌手の金子マリという音楽一家に育ち、「小さい頃からライブの現場に連れて行ってもらって、その背中を見て育った。ある種の英才教育」と述懐。

「父は三年前に他界したんですが、死してなお教わることばかり」と父の死に触れ、目を細めた。

また、「ここ3年は父のドラムスティックを使っている」と明かし、「最初は快気願いとして使っていたんだけれど、それが衝撃的にしっくりきちゃって。身長も体重も同じで、僕は父の生き写しくらい似ている」と照れ笑い。

そのスティックも特徴的なデザインだそうで、「どうやってそこに至ったんだろう。あんなに風来坊に見えて、本当に研究していたんだと思うと武者震いがする」と、尊敬する父を「師匠」と表現していた。

4月1日(水)に新曲「The Sun/Dawn」を配信リリース。4月23日(木)には初のソロライブ「nobuaki kaneko showcase 2015」を行うという金子。23日のライブはソールドアウトだというが、「どんどんやっていきたい」と今後のライブ活動にも意欲満面。

会場に駆けつけたドラム経験者から「ドラムのために彼女を振ったことがあるか」と聞かれると、「今まではなかった」と回答。「女の方が大事でしょう!これからは都合が悪くなったらドラムに逃げようかな」と続けて会場も大爆笑。

「でも演奏がいいときは、セックスよりもいい。それくらいのある種のオーガズム、カタルシスがある」とストレートなコメントでドラムをたたくことの喜びを語り、再び会場の笑いを誘っていた。

本作は、一流ドラマーを目指し音楽大学に入学したニーマンが伝説の鬼教師フレッチャーと出会い、高みを目指す究極の師弟関係を描いた修羅のような青春物語。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、フレッチャー役を演じたJ・K・シモンズは助演男優賞を獲得した。

金子は「見終わってそのまま、スタジオにたたきに行った。それくらい動揺した。人生で何本こういう映画を見られるかというくらい、素晴らしい作品」と絶賛していた。【取材・文/成田おり枝】

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