ハリウッド最後の本物のスター6人とは?
近年の大作はリメイクやヒーロー映画ばかりで、大物スターがずらりと豪華に競演するのが普通になっている。昔のハリウッドは有名映画のリメイクやコミック原作映画に頼るのではなく、オリジナルの脚本を映画化し、主演俳優のスターパワーだけで観客は映画館に足を運んだものだった。
そうした一昔前の映画スターのような人気と集客力を持ち、1本当たり2000万ドル(約24億円)の出演料を要求する資格のある俳優は、もはやほとんど残っていないという。
業界誌The Hollywood Reporterが、ハリウッドのプロデューサーやエージェント、製作スタジオ幹部たちを対象に行った調査の結果、2000万ドルの出演料を要求するに足る最後のハリウッドスターたちは、以下の6人だった。
まず1位は2010年にアカデミー賞主演女優賞を受賞し、2014年のフォーブス誌の「最も稼いだ女優」番付で1位になったサンドラ・ブロック。
2013年は主演作『ゼロ・グラビティ』の世界興収が7億1600万ドル(約860億円)を達成しただけでなく、長いキャリアを通じて『スピード』(94)『あなたが寝てる間に』(95)『デンジャラス・ビューティー』(00)『クラッシュ』(05)などのヒット作を絶え間なく生み出しており、安定感があるという。
2位はレオナルド・ディカプリオで、そのほとんどが『タイタニック』(97)の興収であるとしても、彼がこれまで出演した映画の世界興収総額はなんと23億ドル(約2762億7000万円)になるという。
3位は『ボーン』シリーズのマット・デイモンで、2013年の『エリジウム』も2億8000万ドル(約336億3000万円)の興収を叩きだしている。
4位はロバート・ダウニー・Jr.で、近年は『アイアンマン』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズの興収が大きいが、それでもガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ』シリーズなどで客が呼べる俳優である。
5位は『ソルト』シリーズ、『ウォンテッド』(08)『マレフィセント』(14)などのアンジェリーナ・ジョリーで、6位には『マルコムX』(92)『アメリカン・ギャングスター』(07)『フライト』(12)などのデンゼル・ワシントンが入っている。
また、彼ら6人に続く出演料1500万ドル(約18億円)クラスの俳優としては、ベン・アフレック、ブラッドリー・クーパー、ドウェイン・ジョンソン、ジェニファー・ローレンスらの名が挙がっている。【UK在住/ブレイディみかこ】