イメージ払拭!?西島秀俊の情けない男っぷりが新鮮
ここ最近、ドラマ「ストロベリーナイト」や「MOZU」など、硬派で熱血漢な役柄が続いていた西島秀俊。眉間にシワを寄せ、顔にギュッと力を入れた男らしいキャラが定着しつつあるが、『脳内ポイズンベリー』(5月9日公開)では一転、愛らしい&情けない姿を見せている。
西島が演じるのは、ヒロイン・いちこ(真木よう子)の脳内に存在する思考“理性”を司り、そのほかの脳内メンバーの意見をまとめる議長の吉田役。いちこの口から出る言葉は、テーブル上のマイクを任された彼がコントロールする。
しかし、この吉田…かなりの優柔不断オトコで議論をまとめられない。すぐに「多数決を取る!」と言い、多数派の意見を聞きたがる。それゆえ、メンバーから“風見鶏”と呼ばれるありさま…。
そんな頼りがいのない吉田を、軽やかに演じている西島。会議をうまくまとめられずオロオロし、予想外の出来事に慌てふためく姿は実に新鮮!“理性”と言えども、喜怒哀楽をしっかり表現している様子も印象的だ。真面目がゆえに情けない男になってしまう吉田が可愛く思えるほど、西島の演技がよくハマる。
さらに、西島のメガネ姿も珍しい。劇中では会議で揉めると、メガネのレンズがピキッとひび割れるという、面白アイテムにもなっている。黒スーツも相まって“理性”な雰囲気を漂わせる、インテリな外見にもうっとりだ。
監督の佐藤祐市が「これまでにない西島さんを見せたかった」と話している通り、これまでのイメージとは真逆のキャラを演じ切った西島。ファンならずとも、そのギャップを楽しんでほしい!【トライワークス】
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