田中麗奈、水谷豊の魅力に「やられちゃいました」
浅田次郎の同名原作を水谷豊主演で映画化した『王妃の館』(4月25日公開)の完成披露イベントが4月16日にグランドプリンスホテル高輪の貴賓館で開催された。
水谷をはじめ、田中麗奈、吹石一恵、安達祐実、尾上寛之、中村倫也、山中崇史、野口かおる、石橋蓮司、石丸幹二が出席。水谷は、田中、吹石、安達と共に馬車に乗って優雅に登場。
ドレスアップした3人の美女をエスコートして降り立つと、「三人の女性といっぺんに結婚したような気分」とうれしそうな笑みを浮かべた。
田中は肩を出した鮮やかなイエローのドレス姿を披露。脚元には大胆なスリットが施されていた。本作では「危険な女性を演じた」と微笑む田中。花の都パリで撮影を敢行したが、ヴォージュ広場での撮影が印象的という。
「雨が降ってきてやみそうにもなかった」そうで、「水谷さんが『雨のシーンにしちゃおうか』とおっしゃって。相合傘で水谷さんとヴォージュ広場を歩いたのが、素敵な思い出」と述懐。
水谷は急遽、雨にあったセリフを付け加えてシーンを演じたそうで、田中は「よくない状況も発想の転換で最高のものにしてしまう、水谷さんの魅力にやられちゃいました」と座長である水谷の人間力にすっかり魅了された様子だ。
胸元にレースがあしらわれたヌーディカラーのドレス姿で現れたのが、吹石だ。吹石は「パリでは水谷さん演じる右京先生と二人きりで馬車に乗った。その記憶が蘇ってまたもときめいてしまいました」とニッコリ。
また真っ赤なミニドレス姿の安達は「水谷さんも子役からやっていらっしゃって。子役の先輩なんですが、こういう先輩がいてくれるという幸せに涙が出た」と、それぞれが水谷への思いを告白していた。
パリを舞台に、個性派ぞろいのツアー客が引き起こす悲喜こもごもを描く本作。水谷は「ワケありのツアー客たちの話。ワケありが似合う俳優たちです」と豪華共演者陣に囲まれ、晴れやかな笑顔を見せていた。【取材・文/成田おり枝】