B・アフレック、先祖の過去を隠してスキャンダルに
ベン・アフレックが、著名人たちの家族の歴史を探る米RBCの番組「Finding Your Roots」に出演したが、番組中で自分の先祖が奴隷所有者だったことを隠させたとしてスキャンダルになっている。
番組制作中にアフレックの家系を探るうち、彼の先祖に奴隷所有者がいたことが判明したが、アフレックが番組からその事実を外させていたことが明らかになり、ネットで批判が殺到していた。これを受け、アフレックはFacebookで先祖の過去を隠した理由を説明し、謝罪している。
「『Finding Your Roots』で僕の先祖について調査していくうちに、僕の遠戚に奴隷所有者がいたことが判明した。一族に奴隷所有者が含まれていたことをテレビで公表したくなかった。僕は恥じていたのだ。そのことを考えただけで口の中に苦い味が残った」
「『Finding Your Roots』はニュース番組ではない。出演者が自分の意志で家族に関する情報を提供し、そのことは出演者を無防備な立場にもする。制作側は、嘘の報道はしないだろうが、出演者が自分の意志で参加しているということと、自分の家族に恥をかかせる情報は公表したくないという意志を尊重してくれるだろうと思った」
「だが、番組から奴隷制に関することを省きたいと思ったことを今は後悔している。僕たちは先祖がしたことで褒められるだけでなく、責められる義務もある。この話への関心の高さは、我々は国としてまだこの問題に取り組み続けているのだという事実を示すものだ」とアフレックは書いている。
彼が書いたメッセージを全文掲載したデイリー・メール電子版には、「彼が生まれる前に家族がしたことに責任を取る必要はない。ベンが奴隷所有者だったわけではないのだから」「彼の先祖がしたことじゃなくて、隠したことが印象を悪くした」「先祖が奴隷解放者だったら間違いなく放送しただろうな」などのコメントが寄せられている。【UK在住/ブレイディみかこ】