かっこいい犬・もっちー、ふなっしーと間違われ大慌て
画伯としても注目を集める俳優・田辺誠一の最新出演作『おかあさんの木』(6月6日公開)。このたび、田辺が考案したキャラクター“かっこいい犬・もっちー”が本作の宣伝隊長に就任。4月30日には都内で、もっちーによる原作の“読み聞かせイベント”が開催された。
原作は、教科書に採用されるなど、長く愛されてきた大川悦生の児童文学。主演に鈴木京香を迎え、7人の息子を戦地に送り出した母の愛を描く感動作となっている。
子どもたちの集った会場では、もっちーの生みの親である田辺からビデオコメントが到着。田辺からの「もっちーは犬なんですが、いっぱいしゃべれるので今日のために猛練習を積んできました。もっちー、がんばってね」とのメッセージが流れると、「散歩の時間もけずってまで、いっぱい練習したもちよ。(読み聞かせの)自信は全くないもちよ。でもがんばるもっち」と控えめに意気込んだもっちー。
「おかあさんの愛情にぐっときて、読むたびに号泣したもちよ」と本の印象を明かしたものの、いざ読み聞かせをするとなると、「本を忘れてきたもちな。今、持ってくるもちよ!」とおっちょこちょいな一面を披露。子どもたちからも笑いがこぼれていた。
悲惨な戦争の様子、母の悲しみを綴った本を感情たっぷりに読み聞かせたもっちー。子どもたちからは「戦争はダメだと思う。悲しい話だなと思いました」との感想や、「おかあさんの心情が伝わってきた。もっちーのしゃべり方にも感動しました」ともっちーの読み聞かせを絶賛する声も。これにはもっちーも「ありがとう!うれしいもち!散歩の時間をけずった甲斐があったもち!」と大喜びだった。
最後にはもっちーと子どもたちが一緒にフォトセッション。子どもたちと触れ合ったもっちーだが、「ふなっしー!」と声をかけられ、「ふなっしーじゃないもち!」と慌ててみせる一幕も。会場を大きな笑いに包んでいた。【取材・文/成田おり枝】