瀧本美織、『フランダースの犬』実写版にも意欲

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瀧本美織、『フランダースの犬』実写版にも意欲

映画『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』(5月23日公開)の完成披露試写会が5月14日に新宿バルト9で開催され、監督のFROGMAN、瀧本美織、犬山イヌコ、上島竜兵(ダチョウ倶楽部)、村井國夫、主題歌を担当することに決まった横山剣(クレイジーケンバンド)が登壇した。

赤塚不二夫の代表作「天才バカボン」初の長編劇場版アニメとなる本作。『天才バカボン』と『フランダースの犬』が対決するという驚きのコラボが実現したが、FROGMAN監督は「赤塚不二夫先生は世間をあっと驚かせるような、型破りなことを連発してきた方。赤塚先生ならどういうことを考えただろうと思いながら構想を練った」と、赤塚へのリスペクトを込めて作品づくりに取り組んだという。

ネロの声を担当した瀧本は「『フランダースの犬』は自分のなかできれいな物語として終わっていた。まさか復讐の人間になって帰ってくるとは」と目を丸くし、「FROGMANさんの切り口はさすが。FROGMANさんにしかできない映画」と監督の手腕を絶賛していた。

バカボンの声を演じた犬山が「ネロに似ていた。すごい」と瀧本のハマりぶりに驚くと、瀧本は「この間も、ネロに顔が似ていると言われたんです」と周囲からの意見を披露。

司会から「実写版ネロでと言ってもいいかもしれないですね」と言われると、瀧本は「じゃあ、実写版もやります!」とうれしそうに意気込んでいた。

またこの日のステージでは、横山が主題歌を担当することが発表された。横山は、窮屈だと思われる時代へのメッセージにも共感して曲を作成したそうで、「正義も悪も含めて全てのキャラクターが、不完全でトンチンカンで支離滅裂だったりする。だからこそかわいい」と完成作に惚れ惚れ。FROGMAN監督も「この曲を最後まで聞いて、映画の完成だと思える曲」と大満足の表情を見せていた。

最後には、瀧本が「バカになるって素晴らしいことなんだと思った。みんなでバカになりましょう!」とキュートな笑顔でアピール。FROGMAN監督は、本作の制作発表の直後に実父が亡くなったことを告白。7人兄弟の7番目の生まれとのことで、「親父はバカな生き方をしたのかもしれない。親父がバカで良かったと本当に思っている」と父への感謝の言葉を送り、会場から大きな拍手を浴びていた。【取材・文/成田おり枝】

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