渡辺満里奈、15年ぶりの声優作に「息子が泣いた」

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渡辺満里奈、15年ぶりの声優作に「息子が泣いた」

アニメ映画『あなたをずっとあいしてる』の初日舞台挨拶が6月6日に品川プリンスシネマで開催され、声優を務めた渡辺満里奈、山口勝平、速水けんたろう、原作&脚本の宮西達也、総監督・のなかかずみが登壇。2児の子どもを持つ母親でもある渡辺が、「息子に映画を見せたら泣いていた」と母としての思いをあふれさせた。

恐竜たちの世界をユニークな視点でつづった宮西達也の絵本「ティラノサウルス」シリーズの1作を、『おまえうまそうだな』に続いてアニメ映画化した本作。一人ぼっちになってしまったティラノサウルスの子ども・トロンが、恐竜の世界で冒険をしながら成長していく心温まる物語だ。

トロンの優しい母親・セラ役の声を務めた渡辺。「完全に、息子とダブらせながら演じた」と役作りを振り返り、「トロンが、両親や周りの人たちに愛されて育ったことがすごくわかる。だからトロンは強くなれたんだと思う」と感想をコメント。「母親の愛を強く感じる場面もある。母の愛に感動した」と母ならではの視点としても、胸を打たれたようだ。

宮西作品の大ファンだという山口は、「先生の作品は家族の絆、愛、本当の強さがじんわりと沁みてくる。優しい気持ちになれる」とニッコリ。宮西も「前作に続いて、大好きな山口勝平さんに出てもらえた!」と喜ぶなど、相思相愛の様子を見せていた。

宮西が自ら、シリーズの中でも人気の高い「あいしてくれてありがとう」「であえてほんとうによかった」をもとにオリジナルストーリーを執筆した本作。宮西は「楽しんで作れた」と充実の表情を見せ、「けんたろうさんのプテラノドンは本当にすごいかっこいい!」、「満里奈さんは本当に美しくてかわいくて。優しくて素敵なお母さんを演じていただいた。何回見ても泣いてしまった」とそれぞれハマり役となったキャスト陣の熱演にも大満足だ。

最後には、6月6日が「ロールケーキの日」であることにちなみ、“幸せの赤い実”をデコレーションしたロールケーキを囲んでフォトセッション。渡辺が「見た後には、誰かに『あなたのことをすごく愛しているよ』と言いたくなる映画」とアピールして、舞台挨拶を締めくくった。【取材・文/成田おり枝】

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