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マルチに活躍!ナイツの次なる野望とは?

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マルチに活躍!ナイツの次なる野望とは?

映画シリーズ第27弾『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』が、7月4日(土)に公開される。それに先駆け、本作で声優初挑戦となったお笑いコンビ・ナイツの塙宣之、土屋伸之にインタビュー。出演の感想や、今後の野望について熱く語ってもらった。

クリームパンダちゃんとコキンちゃん、魔法のランプから出現した精霊のミージャが、ランプの中に入り込んで冒険を繰り広げる本作。さまざまな困難に直面する3人は、時にはケンカをしながらも、遠くにあるという“魔法の泉”へ向かって前進。アンパンマンの強さと優しさに触れ、手を取り合ってゴールを目指す。

今回、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之は、ミージャを見守るランプの精霊の声を担当。土屋伸之はお菓子の魔神を演じた。普段は、寄席や舞台、テレビで活躍する2人だが、初めて声優を務めたことについて「声優をやったのも、精霊役をやったのも初めてで。精霊ってどういう声かなっていろいろ考えたんですけど、分からなかったので、結局、いつもの自分の声で演じましたね。そしたら、監督が『それでいいんじゃないか』と言ってくれたので良かったです」と塙。

一方、魔神を演じた土屋は、「僕は怖いキャラクターなので、ドスを効かせてすごい迫力を出したつもりなんですけど…。出来上がったのをみたら、なんだか軽い声でしたね~。こんなに中身のない軽い声だったんだ…と思いました。やっぱり声優さんはすごいですよ」と肩を落とした。

とはいえ、演じるときにこだわったところがあるのでは?塙は「いやぁ、僕のセリフは3語なんで、こだわるも何もないんですよ(笑)。今になると、甲高い声を作った方が良かったかな、と思うんですけどね。独特の空気感の現場にいると、なかなか、そういうのは出せなかったですねえ」と悔やむ。

土屋は「僕は泣きのシーンがあるので、感情を込めました!普段はツッコミですから、もちろん泣くなんてことはないんですけどね。そこは頑張ってみました」と及第点をつけた。さらに、「今回僕たちは別々のシーンで演じたんですけど、今度声優をする機会があったら、コンビとして、同時に出られればうれしいです」とのこと。

また、本作の魅力について聞いてみると、「森泉を探しに行く話なんですけどね。誰が主役とかなく、みんなが必要な存在で、みんなが主人公なところが良いですね」と塙。すると土屋は「うん?森泉?森の泉ね。っていうか、魔法の泉!」と、ナイツ定番のボケ&ツッコミ。塙は、「ここ、記事に使いやすいでしょ」と、ドヤ顔を披露してくれた。

ちなみに、ミージャには「3つの願いを叶えることができる」という能力があるが、それに絡めて、「もしも3つ願いが叶うとしたら、何をお願いするか?」と2人に質問。塙は「僕はね、3個じゃ足りないんですよ。リアルに250個くらいはあるんですけどね。3個だったら、まず1個めは『願いの枠を増やしてほしい』っていうズルイ願いを。2個めは、世界平和を。そして3個めは…、モ~テ~た~い~!」と、お茶目にハニかんだ。

すると土屋は、「いやいや、そんな言い方しても、かわいくない、かわいくない(笑)」と苦笑い。「僕もいっぱいあるんですけどね、一番気になるのは競馬。馬と会話したい。パドックで馬からインタビューが聞けるようになったら、すごい当たるんじゃないかと思いますね。あとは、漫才協会の師匠たちが、最近年を取って衰えを感じているようなので、若返らせてあげられれば」と、優しさを覗かせた。

これからチャレンジしたいことについても聞いてみると、塙は「周囲に面白い人が結構いるんですけど。落語マイスターの鏑木(かぶらぎ)さんとか、アダルトビデオのマイスターとか。この方々をメディアに出したい。それをどうしたらいいかなっていう思いがあります」と、プロデュース業への意欲をみせる。

土屋は、本作への出演で課題を発見した。「僕が今回の出演で、今後のヒントになると思ったのは、これまで苦手意識のあったお子さんたち、若い世代に対してチャレンジしていかないといけないな、ということ。これまではシニアを中心に笑いを提供してきたんですが、家族に連れてきてもらった客席のお子さんもターゲットにできる漫才協会にしていかないといけないな、という課題が見えました」。

最後に、インタビュー直前に漫才協会の副会長に就任した塙に、真相を聞いてみた。「ところで、漫才協会で副会長になられたというのは本当ですか?」。

「おっ!ホヤホヤのネタですね。正直言うと、『いいんじゃないか、いいんじゃないか』という感じで、多数決でなんとなく決められていたんですけどね」(塙)。「ドキュメンタリーのとき、説明しづらいような決まり方だよね」(土屋)。「うん。世の中の副会長の中で、一番軽い決まり方なんじゃないかな。2人いた副会長が、体調不良と、やる気がなくなったので僕に回ってきたというね(笑)」(塙)と、笑い混じりに内情を明かしてくれた。

インタビュールームで、漫才同様、軽快なやり取りを見せてくれたナイツ。お笑いをはじめ、今後も声優やプロデュース業などで、マルチに活躍したいと語る彼らから目が離せない!【取材・文/平井あゆみ】

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