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長澤まさみはエロス担当だった!『海街diary』秘話

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長澤まさみはエロス担当だった!『海街diary』秘話

『そして父になる』(13)の是枝裕和監督が、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずを迎えて、吉田秋生の人気コミックを映画化した『海街diary』(公開中)。本作の大ヒットを記念して、山猫亭の店主・福田仙一役のリリー・フランキーと是枝監督が、6月21日にTOHOシネマズ六本木ヒルズでティーチインイベントを開催した。

是枝監督は本作の冒頭の長澤まさみのベッドシーンについてこう説明した。「居場所を探すというのがひとつのモチーフとして流れている。佳乃(長澤まさみ)は朋章から坂下さんに変わっていくんだろうなと。となると、佳乃のベッドシーンは意外と大事でした」。

リリーは「ちょっとエッチな映画を観たなっていうの、ないですか?」と客席に聞いた後「四季の変化を長澤まさみが肉体で表現しているところ、ないですか?生きてる感、生々しい生命力を」と是枝監督に尋ねる。

是枝監督は「劇中で、法事が3回出てくる。死が大事なところで出てくると、美しく悲しい話になっちゃうので、法事の対極のものとして、次女にエロスの部分を、三女に食べる部分を担ってもらった。だから、長澤さんには『すみませんが、露出が多いかもしれません』という話をしました」と語った。

リリーは「俺がHな気分になったのはそういうことか」と納得。さらに是枝監督は「喪服についても3人ともちょっと違う。衣装の伊藤(佐知子)さんが、非常に繊細に考えてくれた。最初の衣装合わせでは、下着から決めたいと言われましたから。そういうところから作っていきました」と撮影裏話を明かした。

『海街diary』の原作は、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013を受賞した人気コミック。海の見える街で暮らす四姉妹と、周囲の人々との交流を描いた感動作となっていて、第68回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に正式出品された。【取材・文/山崎伸子】

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