橋本環奈『セーラー服と機関銃』の主演に抜擢「快感!」
「角川映画」のスタートから40年となる今年、角川映画40周年記念作品『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16年春公開)の製作発表・主演決定記者会見が、6月23日に品川プリンスホテルで開催。主演を務める橋本環奈、前田弘二監督、脚本の高田亮、原作者の赤川次郎、KADOKAWA代表取締役・井上伸一郎、企画プロデューサー・菊池剛が登壇した。主人公の星泉役に抜擢された橋本は「まさかという驚きと、もちろん大きな喜びも感じました」と語った。
橋本は、さらに「このうえない憧れの存在だった薬師丸ひろ子さんの代表作となる本作の星泉という大役を、まさか自分が演じさせていただくことになるとは、夢にも思いませんでした。そういう意味ではまさに“夢の途中”にいるようです」とおちゃめに『セーラー服と機関銃』(81)の主題歌を交えてコメントし、会場の笑いを取った。
『セーラー服と機関銃』では機関銃をぶっ放すシーンが印象的だったと言った橋本は、記者からのリクエストに応じ「か・い・か・ん!」と目をつむって名セリフを披露した。また、「このうえない重圧を感じます」と言っていた橋本だが、最後には「今日、このときを境に、その重圧は封印しようと決意しました。楽しみながら全力で臨んでいきたいです」と頼もしく宣言した。
監督は『夫婦フーフー日記』(公開中)の前田弘二監督だ。「40周年ということで、僕が生まれる前からすでにあって、重みが想像しきれてないのですが、『セーラー服と機関銃』は大好きな映画で、とても光栄です。今回、撮るにあたって、橋本環奈の今しか撮れない瞬間を撮りたいです」と熱い思いを口にした。
原作者の赤川次郎は、同じ博多出身の橋本にエールを送る。また、前作で薬師丸ひろ子が撮影で顔に傷を負った件にふれ「無傷のままで撮影が済むように祈っています。前のものにとらわれず、伸び伸びとやってほしい」と、橋本を気遣った。
シリーズ累計264万部を超えるメガヒット原作を元に、1981年12月に公開され、一大ブームを巻き起こし、翌年の邦画興収第1位(47億円)を記録した角川映画の代表作『セーラー服と機関銃』(監督:相米慎二/主演:薬師丸ひろ子)。その後のテレビドラマでは、原田知世(82)、長澤まさみ(06)が主演を務め、本作にも大いに期待がかかっている。【取材・文/山崎伸子】