松山ケンイチ「ゴリゴリのパンチパーマにしたい」と告白
SABU監督の最新作『天の茶助』の初日舞台挨拶が6月27日に丸の内ピカデリーで開催され、松山ケンイチ、大野いと、伊勢谷友介、玉城ティナ、主題歌を担当したMs.OOJA、SABU監督が登壇。映画にも出演しているキングオブコメディの今野浩喜と弾丸ジャッキーのオラキオも司会として登場し、会場を盛り上げた。
本作は、人間の女性に恋してしまった天界の住人が、その命を救うために、下界へと降り立って騒動を繰り広げる痛快エンタテインメント。松山は、回想シーンの中でヤクザ役にトライ。パンチパーマ姿を披露している。
松山は「ヤクザだったら自分がどうなるのか想像ができなかった。SABUさんから『パンチパーマの方がいいんじゃないか』と言われて、『それだ!』と思った」と述懐。ロケ地の沖縄の床屋でパンチパーマをかけたそうで、「割とゆるいパンチだったんで、もっとゴリゴリのパンチにしたかった。次回はもっとゴリゴリのパンチにしたい」と続編への期待を膨らませていた。
玉城は、本作が映画初出演となった。撮影時はまだ16歳だったというが、伊勢谷は「圧倒されました」と、彼女の堂々とした佇まいに感心しきり。「ものすごい重厚感のある感じ。大物の感じだった。一切、目を合わせていただけなかった」と現場の様子を明かすと、玉城は「緊張していたんです。すみません」と照れながら語っていた。
終始、テンションの高い司会でトークを進めていたオラキオだが、実は「SABU監督の映画がきっかけで、この世界に入った」と告白。弾丸ジャッキーという名前は、SABU監督の『弾丸ランナー』(96)からとったそうで、「自分がSABU監督の現場にいるということが信じられなかった。泣いてしまった」と感涙しながらコメント。本作の出演は夢が叶ったような出来事だったことを明かすと、会場からも大きな拍手が上がっていた。
最後には松山が「いろいろなことがあっても、『明るく行こうぜ』というのが、一番シンプルで大事なことのような気がする」とコメント。「演じた茶助を見て、生きていく勇気や元気をもらった」と完成作への愛情たっぷりに話していた。【取材・文/成田おり枝】