柳沢慎吾、A・サンドラーの吹替に挑戦「扁桃腺はれた」
映画『ピクセル』(9月12日公開)の公開アフレコが7月9日に都内で行われ、日本語吹替版声優を務める柳沢慎吾と渡辺直美が出席。柳沢がアダム・サンドラー演じるかつてゲームの世界チャンピオンであったサム・ブレナーを演じることが発表され、柳沢が「主演ですから!」と大喜び。セリフ量も多いそうで、さすがの柳沢も「扁桃腺をはらした」と笑顔で語った。
本作は、パックマンやドンキーコングなど80年代のキャラとゲームオタクによる決戦を描くSFエンタテインメント。渡辺から「セリフもすごい量ですよね。主演ですし」と言われた柳沢は、「え?え?もう一回言って」とうれしそうな表情。
渡辺に再三リピートしてもらうと、「主演っていい響きだよね。すごい気持ちいい」とにっこり。続けて「コメディの役もやっている方で、若干、ちょっと俺とも似ているところがあるのかなと思って」とアダムとの共通点を話すと、渡辺に「似てはいないです」ときっぱりと否定されていた。
『マダガスカル』シリーズでのシマウマ役などを担当したことはあったが、柳沢が実写ハリウッド映画で“人”の声を演じるのは初めてのこと。柳沢は「彼は今回、無表情なので、抑えた演技が難しい」と苦労を吐露。この日は7時間ものアフレコに挑んだそうで、「扁桃腺が腫れちゃう。休憩時間も休めばいいのに、スタッフさんとコミュニケーションがとりたくてしゃべっちゃうから!」とかすれた声で告白。会場の笑いを誘っていた。
二人に向けて、クリス・コロンバス監督とアダムから応援メッセージも届いたこの日。渡辺が「慎吾さん、これをきっかけにハリウッド進出の可能性もありますよ!」とけしかけられると、柳沢は「どうしよう!」とまんざらでもない表情。ひとしきり“ハリウッド帰りの柳沢慎吾”というコントを繰り広げたあとに「昔、俺をバカにした連中を見返してやる!サクセスストーリーだよ」とコメントしていた。
また一方の渡辺が演じるのは、本人役として出演しているテニスプレイヤー、セリーナ・ウィリアムズの声だ。スコート姿で現れた渡辺だが、「この格好でセリーナになりきってやりたい。テニスプレイヤーの魂を持ってやりたい」と意気込みを語っていた。【取材・文/成田おり枝】