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澤穂希「5年も現役は続けられない」と進退について示唆

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澤穂希「5年も現役は続けられない」と進退について示唆

実話を基にしたヒューマン・ドラマ『わたしに会うまでの1600キロ』(8月28日公開)のトークイベントが、8月23日にスペースFS汐留で開催。特別ゲストとして、日本女子サッカーのパイオニア的存在として知られるINAC神戸レオネッサ所属の澤穂希が出席した。

本作は、母を亡くしたショックから、自暴自棄な日々を送っていた女性シェリルが、自らの人生をリセットするため過酷な旅に出る物語。たった1人で3ヶ月間、1600キロの山道と砂漠を歩いたシェリルについて、澤は「色々な困難が起こっても、目標を持ったら最後までやり切るところが自分に似ていますね。自分自身と重ねながら観てしまいました」とコメント。

また、19歳のときに単身でアメリカに渡った経験を「人生の転機だった」と語った澤。「英語も話せない状態で行きました。それでもサッカーがただうまくなりたかった。世界で通用する選手になりたかったんです!体の大きさも、メンタルも弱かったですから」と当時を振り返った。

「あの頃はインターネットも今ほどは普及していなかったので、日本とのやり取りは手紙でした。だからこそ、自分と向き合える時間がありましたね。また、現地の人と積極的にコミュニケーションを取らなくては、という考えにもなりました」と、アメリカでの環境が自身を高められたという。

さらに、聞き手として登壇していたAERA編集長の浜田敬子に、今後の目標について質問されると、「この先5年10年も現役を続けられるとは思えないので、悔いなくやりきったと思えるよう、一歩一歩頑張りたいです。東京オリンピックには、現役でなくても何らかの形で関わりたい!」と自身の進退についての考えを明かした。

『わたしに会うまでの1600キロ』は、主人公シェリルを演じたリース・ウィザースプーンと、シェリルの母親役のローラ・ダーンが、第87回アカデミー賞主演女優賞と助演女優賞にWノミネートされた話題作。『ダラス・バイヤーズクラブ』(13)のジャン=マルク・ヴァレ監督の最新作としても注目を集めている。【取材・文/トライワークス】

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