篠原涼子、『アンフェア』完結に「裸で始まり裸で終わる」
篠原涼子が敏腕女刑事を演じる人気シリーズの劇場版3作目にして完結編『アンフェア the end』の初日舞台挨拶が、9月5日にTOHOシネマズスカラ座で開催され、篠原たちキャスト8名と佐藤嗣麻子監督が登壇した。篠原は「幸せすぎます。10年間も支えてくださって、みなさんには本当に感謝しています」と、感謝の思いを口にした。
登壇したキャストは、篠原、佐藤浩市、永山絢斗、阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、AKIRA、向井地美音。恋人役を務めた佐藤は、篠原について「前作から4年経っても、全くお美しさに変わりなく、素敵な笑顔をふりまいてらっしゃる」とほめちぎった後「ああ、なんて俺は杓子定規なんだ!」とうなり、会場は大爆笑。
佐藤監督は、「涼子ちゃんあっての『アンフェア』、プレッシャーもいろいろあっただろうし、期間が開いて復帰しても、出てくる時のパワーがすごい。現場は涼子ちゃんの気遣いに助けられました」と篠原をねぎらう。
冒頭の全裸のシャワーシーンは、元々脚本にはなく、篠原自身の提案だったそうで、篠原は「ドラマが裸から始まっているから、裸で終わろうと。嗣麻子さんだから、素敵に撮ってくれると思ってゆだねました」と監督への信頼感を語った。
さらに佐藤監督について「連続ドラマから始まった10年前、『ハードな雪平でお願いします』と言われた時、『もっとクールな感じが良い。こんなんだったら、他の人に譲ってください』といった生意気なことも言いました。でも、こんな私を支え、柔らかく受け入れてくださって、うれしかったです。これからの10年間も支えてほしいです」とあふれる思いを口にした。
最後に10年続いた『アンフェア』シリーズにちなみ、10年もののシャンパンを、シャンパンタワーに注いだ後、味わった篠原は「深いですね。とってもおいしいです」と笑顔を見せた。
篠原が演じるのは、検挙率ナンバー1刑事の雪平夏見。『アンフェア the end』では、彼女が刑事だった父の死の真相を追う中で、警察内部の闇を知り、警察や国家を裏で操る権力組織との最後の戦いに挑む。【取材・文/山崎伸子】