『図書館戦争』の有川浩が、岡田准一や児玉清を語る
映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』(10月10日公開)の公開を記念して、「図書館戦争ファンミーティング カミツレの夕べ」が、9月11日に角川シネマ新宿で開催。実写版『図書館戦争』と、アニメ版『図書館戦争 革命つばさ』の記念上映と、原作者・有川浩先生、実写版『図書館戦争』の佐藤信介監督と辻本珠子プロデューサー、アニメ版『図書館戦争 革命のつばさ』の渡邊隆史プロデューサーによるトークセッションも開催された。
トークセッションの前半では、アニメ版『図書館戦争』で手塚光を演じ、『図書館戦争 THE LAST MISSION』(10月10日公開)にも出演した声優・鈴木達央のビデオメッセージが紹介された。劇中で、手塚役の福士蒼汰との共演シーンを演じた鈴木は「ダブル手塚で、お互いの手塚像について話をさせていただいて、すごくうれしかったです」と語った。
辻本プロデューサーは鈴木について「福士くんに『俺の手塚を演じてくれてありがとう』と言っていたんですが、福士くんは複雑そうな顔をしてました」と言うと、全員が爆笑する。
佐藤監督は、鈴木から実写版ならではの魅力を問われると「閃光弾を投げた後、堂上(岡田准一)がしばらくアクションをするというのを付け加えました。あの辺は盛りました」と告白。有川は「あのシーンがなかったら岡田さんを使う意味がないです」とうなずき「でも、岡田さんは本気でやったら、動きが速すぎて迫力がなくなっちゃうくらいすごいそうですね」と、岡田のアクションを称えた。
有川は、『図書館戦争 THE LAST MISSION』で唯一佐藤監督にリクエストしたのは、1作目で児玉清が演じていた稲嶺和市の設定変更だったそうだ。「実写だったら稲嶺は絶対に児玉清さんというのがあったので。だから、“日野の悪夢”で死んだことにしてもらい、仁科(石坂浩二)は、それを引き継いだということにしてもらいました。原作者の立場をくんでのことなので、ありがたいなと思いました」。
有川は、実写版とアニメ版の交流を喜び「『図書館戦争』は、アニメの展開があったということで、みんなとの関わりが密で、いちばん文化祭感、お祭り感がある感じです」と語った。さらに「図書館戦争」への思い入れについて「いちばんの稼ぎ頭です」とおちゃめに言った後「作家でいるかぎり代表作だなと思っています。私の作家として認知度を上げてくれたのが図書館戦争だったので」と熱い思いを口にした。
『図書館戦争 THE LAST MISSION』では、佐藤信介監督率いるチーム『図書館戦争』が再結集した。岡田が、主人公の図書隊のエリート隊員で、鬼教官の堂上篤役を、榮倉は女子隊員・笠原郁役を。演じたほか、田中圭、福士蒼汰、栗山千明も続投。さらに、松坂桃李、土屋太鳳も初参加しているので、乞うご期待。【取材・文/山崎伸子】