元ボンド俳優が「次の007は黒人でも女性でもない」

元ボンド俳優ピアース・ブロスナンが、ダニエル・クレイグの後任となる新007はこれまで同様に白人男性になると断言している。次のボンド俳優の有力候補にイドリス・エルバの名前が浮上し、シリーズ初の黒人ボンドになるのではないかと言われてきたが、ブロスナンはそれを否定する形となった。

「確かに、何だって起こり得るけど、次のボンドも白人の男性だよ。ジェームズ・ボンドを演じられる素晴らしい若い黒人俳優たちがいるから、それもいいとは思うけどね。でも、女性のボンドだけはあり得ない。男性でなければいけないと思う。だってジェームズ・ボンドは男だから。名前からしてジェームズだろう。彼の名前はジェームズ・ボンドだ」とブロスナンは語ったとUSA TODAYが伝えている。

しかし、この発言には「性差別」という批判が寄せられており、特に、ジェームズという名前は男性限定ではないという意見が多く見られる。確かに、最近は男性に使われていた名前を女児に付ける親も多く、ライアン・レイノルズとブレイク・ライブリーの娘もジェームズだし、テイラー・スウィフトも伝統的には男性名だった名前を持っている女性セレブの1人だ。そう考えると女性のジェームズ・ボンドがいてもおかしくはないし、そうなればボンドガールではなく、セクシーなボンドボーイが映画に華を添えることになるのだろう。

また、ブロスナンは先月、同性愛者のボンドが誕生することは自分が生きている間にはないだろうと話していた。また、イドリス・エルバについては、「彼は確かにボンド向きの体とカリスマと存在感を持っている。でも当分はまだダニエル・クレイグがボンドを演じるだろう」と語っていた。【UK在住/ブレイディみかこ】