M・デイモン「俳優は同性愛をカムアウトすると不利」
マット・デイモンが、俳優は同性愛者であることを明らかにすると不利になると発言している。最近、映画界の人種の多様性について問題発言して各方面から非難され、謝罪したばかりのマットが、今度は同性愛者のカミングアウトの問題に言及した。
デイモンはガーディアン紙のインタビューで『恋するリベラーチェ』(13)でリベラーチェの同性愛の恋人を演じた時のことを質問され、映画界で同性愛者がカミングアウトすると不利な立場に立つのかと尋ねられた。
「ああ、もちろん。ベン(アフレック)と僕が最初に有名になった頃、僕たちは同性愛カップルだろうという噂が立った。2人で一緒に脚本を執筆していたからね。それは単なるゴシップだったんだけど、それに答えなければいけないという奇妙な立場に立たされたよ。それは非常に不愉快だった」とデイモンは答えている。
また、同性愛者であることを公言しているルパート・エヴェレットが、性的指向を明らかにする前はロマンス映画の主演男優として活躍していたことを例に挙げた。
「ルパート・エヴェレットはゲイであることをカミングアウトしている。彼は、どんな俳優よりもハンサムだし、きちんとした訓練を受けた実力派の俳優だ。彼がカミングアウトによって影響を受けなかったと言える人はそういないだろう。俳優は、自分のことを大衆にいろいろ知らせないほうが、優れた俳優でいられる。それだけだよ。性的指向はその中でもとても大きな比重を占める。異性愛者でも同性愛者でも、人々はそんなことを知るべきじゃない。それは俳優が演じることのできるミステリアスな部分だからね」とマットは語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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