ロンドンの映画プレミア、女性活動家の乱入で一時中断
メリル・ストリープ、キャリー・マリガンら主演の新作映画『Suffragette』のロンドンプレミアに女性活動家たちが乱入し、イベントが一時中断される騒ぎがあった。
レスター・スクウェアで行われた同作のプレミアで、デモを行ったのは「Sisters Uncut」という、ドメスティック・バイオレンス(以下DV)に苦しむ女性のサポートを訴える団体。イギリス政府がDVに苦しむ女性をサポートするための予算をカットしたことに対する抗議活動だという。
英BBCニュースが伝えたところによれば、「女性たちは、緑や青の発煙筒を持ち、Sisters Uncutとプリントされた黒のコスチュームでレッドカーペットに横たわって抗議行動を行った。これについてロンドン市警察は、『招待客ではない』として速やかに彼女たちを撤退させたが、これによってプレミア・イベントが一時中断された」という。
Sisters Uncutのメンバーの一人は、英BBCのインタビューに対し、「毎週2人の女性がDVで亡くなっている。死んでしまったら投票できない」と語っている。
『Suffragette』はキャリー・マリガン演じるクリーニング店勤務の女性が、女性の参政権を求めて立ち上がるというストーリーで、早くもアカデミー賞の呼び声が高い。
最終的にレッドカーペットは無事に敢行され、出演者のヘレナ・ボナム=カーターは、「素晴らしいことだ思うわ。まさにこれこそが、Suffragette(婦人参政権論者)とは何かについて物語っているから」とコメントしている。【NY在住/JUNKO】
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