「TIGER & BUNNY」がハリウッドで実写映画化!
実在する企業のロゴを背負ったヒーローたちの活躍を描き、劇場版も公開されるほどの人気を博したアニメ「TIGER&BUNNY」。本作のハリウッド実写映画化プロジェクトが、ニューヨーク・コミコン2015で発表された。プロデュースを手掛けるのは『アポロ13』(95)、『ビューティフル・マインド』(01)、『ダ・ヴィンチ・コード』(06)などで知られる巨匠ロン・ハワードだ。
「TIGER&BUNNY」は、2011年にテレビ放送され、TVアニメ業界では珍しい“キャラクタープレイスメント”という広告手法を本格導入したことでビジネス界からも注目された異色作。「東京国際アニメフェア2012・第11回東京アニメアワード」でテレビ部門最優秀作品賞、キャラクターデザイン賞(桂正和)、声優賞(平田広明)を受賞し、「東京アニメアワードフェスティバル2015」でもファン投票No.1を獲得しアニメファン賞に輝くなど、未だに多くの熱狂的なファンに愛されている。
ニューヨーク・マンハッタンにて開催のニューヨーク・コミコン2015「サンライズ・BN Pictures」パネル会場で発表されたこの企画。株式会社All Nippon Entertainment Worksが、巨匠ロン・ハワード率いるプロダクション、イマジン・エンターテインメント、株式会社バンダイナムコピクチャーズとハリウッド実写映画の開発に共同で着手するというもので、原作「TIGER&BUNNY」のプロデューサー尾崎雅之(BN Pictures)など関係者が揃って登壇し、日本のクリエイター陣をはじめ実写リメイクのプロデューサーを務めるロン・ハワードらのメッセージビデオも上映された。
オリジナル版のクリエイター、さとうけいいち(TVシリーズ監督)は「とてもワクワクしています。ロン・ハワードの『TIGER&BUNNY』僕も楽しみにしています」とコメント。米たにヨシトモ(劇場版監督)は「日本で愛された『TIGER & BUNNY』が世界でもっともっと愛されると嬉しいです。」、西田征史(シリーズ構成・ストーリーディレクター)も「ファンの皆さんと育てた作品がどう生まれ変わっていくのか楽しみです」、さらに桂正和(キャラクター・ヒーローデザイン原案)は「実写化ということですごく驚いています。デザイナーとしてヒーロー・スーツがどうなるのかすごく楽しみです!」と、一様に実写リメイク化への期待を語った。
製作総指揮を執るロン・ハワードも「『TIGER & BUNNY』をプロデュースすることを、最高に嬉しく思います。本作の提案を受けた時、即座にコンセプトに惹かれました。斬新で、日本でも大きな成功を収めた作品であり、これほどユニークで力強い要素が多く盛り込まれた素晴らしいバディ作品は見たことがありません。タイガーとバーナビーの人物像は非常に奥が深くダイナミックで、心理的に複雑に絡み合った関係性を持っています。彼らを全世界の映画ファンに知ってもらうことに一役買えることを光栄に思います。尾崎プロデューサーはじめ原作クリエイターの皆さんとは同志だと思っています。世界中で観て頂けるように作品作りを共同でしていきます!」と宣言。会場は大きな期待に包まれた。【Movie Walker】