オダギリジョー、中谷美紀の「チューしてあげて」に「無理でしょ」

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オダギリジョー、中谷美紀の「チューしてあげて」に「無理でしょ」

現在開催中の第28回東京国際映画祭のコンペティション部門出品作『FOUJITA』(11月14日公開)の舞台挨拶が、10月26日に、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、オダギリジョー、中谷美紀、小栗康平監督、プロデューサーのクローディー・オサールと井上和子が登壇した。オダギリは「良い環境で観るに適した、すごく美しい作品になっているので、是非楽しんで帰ってほしいと思います」と挨拶した。

2014年度のTIFFでフェスティバルミューズを務めた中谷は、今回コンペティション部門作品の女優として登壇できたことについて「自分の夢が早々に叶いました」と感激した。共演のオダギリについては「この映画の主軸として立ってらっしゃいます。とてもセクシーなオダギリさんの一面も見ることができると思います」とアピールした。

10年ぶりの新作となった小栗監督は「世界での初上映です。企画がスタートしてから約3年です。私にとっては初めての合作映画となりました。フジタは歴史的人物なので、映画のなかでも彼の優れた絵画を使わせていただいてます。絵をおとしめるようにならないよう、良い画像にしようとみんなで仕事をしていきました」と力強く語った。

続いて10月29日に70歳の誕生日を迎える小栗監督にオダギリや中谷から花束が贈呈された。中谷は笑顔で小栗監督にキス。オダギリは「いま、中谷さんから、監督にチューしてあげてくださいと言われて。そんなの無理でしょ。おっさんがおっさんに。すみません」と苦笑いしながら恐縮すると、会場は大受け。小栗監督は「戦後70年という意識はあるんですが、自分が70歳という意識は全然もってないです。思わぬプレゼントをいただきました」と笑顔を見せた。

『FOUJITA』は、戦前のフランスを中心に活躍した日本人画家・藤田嗣治の波乱の生涯を描く人間ドラマ。“乳白色の肌”の裸婦像でエコール・ド・パリの寵児となるも、日本に帰国し、戦争協力画を描くことになった藤田(オダギリジョー)の絵に向き合う真摯な姿勢を映し出す。【取材・文/山崎伸子】

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