『バケモノの子』の細田守監督、煮詰まった時の対処法は?

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『バケモノの子』の細田守監督、煮詰まった時の対処法は?

第28回東京国際映画祭(TIFF)のJapan Nowに選出された『バケモノの子』が、10月27日に新宿ピカデリーで上映され、細田守監督がティーチインに登壇した。細田監督は「うちの夫婦に子どもが産まれ、世の中で心の師匠を見つけてたくましく育ってほしいと思ったんです。それがきっかけで作りました」と語った。

MCを務めたのは、「Japan Now」部門プログラミング・アドバイザーの安藤紘平で、『バケモノの子』について「素晴らしい作品です。日本の今を知っていただきたいと思って選んだ作品です」と笑顔でアピールした。

ティーチインでは、ドラマとファンタジーの割合についての質問が。細田監督は「かなりファンタジー寄りになっていってます。どうしてもドラマのなかで完結させようとすると、つじつまが合っているかどうかが大事になる。でも、映画は、それだけだと不足しちゃう。もっとわからない部分や、先に飛び越えていく何か、突発的な力が映画には欲しくなるんです」と説明した。

また、作品を作っていて煮詰まった時や、アイデアが思いつかなかった時の対処法を尋ねられると、細田監督は「すぐ寝ます」と即答した。「一刻も早く寝るんです。寝つけない時は昼間からお酒を飲みます。起きてリセットします。寝るのがいちばん効率的で、例えば起きて2時間で行き詰まると、またすぐ寝る。それが大事なことです」。

『バケモノの子』は、人間界の渋谷と、バケモノたちの棲む異世界を舞台にして、バケモノと少年の奇妙な師弟関係や、親子の絆や淡い恋愛などを描く冒険活劇だ。強豪映画がひしめく夏休み映画戦線で、ロングランヒットとなった。【取材・文/山崎伸子】

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