中島裕翔と菅田将暉は「ゲイカップル並に仲が良かった」
第28回東京国際映画祭Japan Now部門作品で、Hey! Say! JUMPの中島裕翔が初主演を務めた『ピンクとグレー』(2016年1月9日公開)の上映とティーチインが、10月28日に新宿ピカデリーで開催。登壇した行定勲監督は、主演の中島裕翔の裏話や、原作者であるNEWSの加藤シゲアキについて語った。
行定監督は、劇中で中島のプロモーションビデオを撮るシーンのエピソードを披露。「本当にアイドルってすごいんです!それを実感できました。ものの15分くらいでしたが、キメキメで踊れるんです。あれはプロじゃないとできないです」。
中島と共演した菅田将暉について「すごく優れた俳優、鬼才だと思う。中島くんはそんな彼と五分でやれるし、お互いにすごくリスペクトしてるんです。お前ら、ゲイカップルかというくらい2人でベタベタしていた。それくらい仲が良い。その関係性が上手く作れたことが良かった」と笑顔を見せた。
『ピンクとグレー』は、原作と映画では結末が違うが、行定監督は原作者の加藤シゲアキについて「彼は、非常に映画が好きで、いっぱい観ているし、俳優としてもやっていきたい人だと思うから、理解してくれるだろうなと思った」とコメント。
さらに「自分の原作を大切にしている小説家だと、一字一句直すなという場合もあり、そうなるとこっちも燃える。両方ありだと思う。でも、僕はあんまり変えるなと言われたことがない。ただ、誰よりもこの小説が好きだと思わないと、その小説の映画化はしない。そう思わせてくれる小説との出会いが大事かなと。また、いちばん大変なのは、絶対に0から生み出す小説家です。映画監督も、オリジナルになるべきだと思っています」と力強く訴えた。
『ピンクとグレー』は、芸能界の嘘とリアルを描いた人間ドラマ。大人気スターでありながら突如謎の死を遂げる白木蓮吾役を中島裕翔が、蓮吾の死の真実を追う彼の親友・河田大貴役を菅田将暉が、2人の初恋の人サリー役を夏帆が務める。第20回釜山国際映画祭のA Window on Asian Cinema部門に正式招待され、脚光を浴びた。【取材・文/山崎伸子】