宮野真守、妹・洲崎綾に「クズ」といわれてショック隠せず

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宮野真守、妹・洲崎綾に「クズ」といわれてショック隠せず

第28回東京国際映画祭パノラマ部門に選出されたアニメ映画『亜人 -衝動-』(11月27日公開)のワールドプレミアが10月28日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、声優の宮野真守、細谷佳正、櫻井孝宏、平川大輔、小松未可子、洲崎綾、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督が登壇。宮野が「苦しくて、痛くて、やめたいなと思った」と壮絶なアフレコを振り返った。

完成作を観た感想を聞かれると宮野は「面白かった!圧倒されました」と目を輝かせ、「映像化するのにギリギリの作品だと思う。映像化できるのかというみんなの不安に瀬下監督や安藤監督が立ち向かっていったような、かなり攻めている作品」と衝撃的な原作に挑んだスタッフ陣を尊敬しきり。

決して死ねない存在である“亜人”を演じたが、宮野は「亜人になった当人からすると、気持ちの痛さもあるけれど、何度も何度も傷つかなければいけなかったので、物理的な痛さを感じて非常に苦しかった。特に捕まってから実験を繰り返されるシーンなどずっと苦しくて、ずっと痛くて、やめたいなと思いました」と特殊な役柄だけに壮絶な体験となったアフレコを述懐。「それぐらい全神経を注いで携われる作品に出会えて幸せ」と痛みを感じるほど、役と同化できたことに充実の表情を見せていた。

また、宮野の妹役を演じた洲崎は「お兄ちゃんをクズだと思っている」と役柄を解説。すると宮野が「どうですか、宮野さんをクズだといった気分は?」とすかさず突っ込み、会場も大爆笑。「僕はショックでした」と嘆く宮野を横に、洲崎は「あの場ではお兄ちゃんとしか思っていないので!宮野さんのことじゃないです!」と慌ててフォローしていた。

音声を先に収録して後から画面を作る“プレスコ”という手法を採用した本作。瀬下監督は「『これだけの役者さんの演技に対して、僕らは何ができるんだろう』と刺激を受けた。スタジオとしても挑戦的な仕上がりになった」と声優陣の熱演に感謝しきり。「ユニークな原作、役者さんの演技のすごさ、それに刺激を受けたアニメーター、菅野(祐悟)さんの劇伴などいろいろなものが相乗効果となって、期待している以上にすごいものになった」と胸を張ってアピールしていた。

本作は、桜井画門の同名コミックを3部作としてアニメ映画化するプロジェクトの第1弾。決して死なない新人類・亜人と認定され、全人類から狙われることになった高校生の逃亡劇を描く。【取材・文/成田おり枝】

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