浅香航大、山本舞香に公開謝罪「すみません!」
第28回東京国際映画祭パノラマ部門に選出された『桜ノ雨』(2016年3月公開)の舞台挨拶が10月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、山本舞香、浅香航大、広田亮平、久松郁実、原作・原案のhalyosy、ウエダアツシ監督が登壇。それぞれが自前のハロウィンコスプレで登場し、会場を沸かせた。
本作で映画初主演を果たした山本は「うれしかったんですが、緊張やプレッシャーもあって。とても学ばせていただくことも多かった」と充実の表情。浅香は「僕は合唱部でピアノを弾く役。僕自身、幼い頃にピアノを習っていた経験があるので、練習をして吹き替えなしで挑みました」と告白し、「吹き替えを使わずにすべて撮影を終えることができて、とても達成感にあふれています」とそれぞれがチャレンジに満ちた作品となったようだ。
広田は「撮影に入る前からみんなで合唱の練習をしていたので、仲良くなるきっかけにもなった。すごい楽しい現場だった」、久松は「みんなで合唱するシーンがあって。息を合わせて歌うことや感情を込めて歌うところがすごく思い出に残っているし、苦労したところでもあります」と語るなど、学校が舞台とあって仲間としての絆を育んだ様子だ。
そんななか、山本は「泊まり込みで2週間の撮影をしていたのですが、私はほとんど撮影をしていたので…。みんなはご飯に行ったりしていたようで、いいなと思った」とあまり自由時間がなかったことに嘆き節。浅香が「(撮影は)沼津でしたから、亮平を連れて釣りにも行って。行きつけの飲み屋もできて、毎日が本当に楽しかったです。すみません!」と堪能したことを謝罪すると、山本は「何それ!いいなー!」と嫉妬混じりに語り、会場の笑いを誘っていた。
原作・原案のhalyosyは「この曲は、僕が住んでいた六畳一間の中でひきこもりながら作った。こんなにたくさんの人が携わって大きな作品になり、映画祭にも出られた。すごくうれしいですし、にわかには信じがたいことになっているなと今ひしひしと感じております」と感激の面持ちで語っていた。
ボーカロイド楽曲で火がつき、中学校・高校卒業式の定番ソングになった「桜ノ雨」を実写映画化した本作。VOCALOIDキャラの学園生活を軸に、合唱部を舞台にした青春群像劇が描かれる。【取材・文/成田おり枝】