西島秀俊、アクション練習で「肋骨にヒビが入った」
WOWOW×TBSの共同制作ドラマとして注目を浴びた「MOZU」シリーズがいよいよスクリーンに登場!11月7日(土)より公開される『劇場版MOZU』で、再び主人公の倉木刑事を演じた西島秀俊に、劇場版だからこそできた“チャレンジ”を聞いた。
「『MOZU』の混沌とした雰囲気にフィリピンは合っていましたね」――西島がそう語るのは、劇場版でロケを敢行した灼熱の国フィリピンについて。今回、物語の舞台となるのはペナム共和国という架空の国だが、その地で、倉木は娘の死の謎を追いながら、巨大な犯罪計画を進行する黒幕にも対峙していく。
「自分の体を守るという意味でも、ちゃんとトレーニングをして体を大きくしました」と、西島自身も語るように、フィリピン撮影は過酷を極めたよう。ロケに入る前に5キロ増量して体を作り込み、撮影に臨んだという。
「撮影に入る前の練習時に肋骨にヒビが入ってしまって、そのまま撮影に臨んだんですね(苦笑)。でも自分だけじゃなく、『MOZU』のアクションシーンはほとんど役者本人が演じています」とリアリティを追求し、出演者たちが生身で戦っていたことも明かす。
ドラマもそうだったが、劇場版の倉木は、常に傷だらけ、白のワイシャツも血みどろになるなど、アグレッシブな場面がかなり多い。それについて西島は「舞台を海外に移したことで、やれることが増えました。ギリギリのところまでやらせてもらえた現場に感謝しています」と、充実の面持ち。その一方で「でも、やれるものなら、もっときついアクションもしたいです!飛行機にぶら下がったりしてみたいですね(笑)」と、驚きの発言も!
事実、フィリピンでは激しいカースタントや実物を使ったガン・アクション、トレーラーの大爆発など、日本では困難と思われる場面も撮影されたようで、「とても良い画は撮れるのですが、あと2回くらいやったら、『誰か死ぬな』と思うほど危険でした」と、信じられないようなエピソードも語ってくれた。
2014年に放送された当初から、スケールの大きさと緻密な物語で映像業界の話題をさらってきた「MOZU」シリーズ。劇場版の公開に合わせて、倉木刑事の相棒、大杉(香川照之)を主人公にしたドラマ「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所」も放送されるなど、いまだ現在進行形で進化し続ける「MOZU」ワールドはここにきてさらにヒートアップ!ぜひとも大きなスクリーンで、西島の本気を肌で感じ取ってほしい。【取材・文/トライワークス】
「美しき標的編」
11月2日(月)21:00~[TBS系]・11月8日(日)22:00~[WOWOWプライム]
「砕かれた過去編」
11月15日(日)22:00~[WOWOWプライム]
http://www.wowow.co.jp/drama/mozu_wowow/ohsugi_wowow/