上戸彩の再来!?国民的美少女が魅せる初々しい演技
80年代の大ヒットドラマ「池中玄太80キロ」シリーズを生み出した石橋冠が、映画初監督を務めた『人生の約束』(16年1月9日公開)。映画初出演にして、本作のヒロインに大抜擢されたのが、新人女優の高橋ひかるだ。劇中、彼女がデビュー時の上戸彩を思い起こさせるような初々しい演技を見せているので紹介したい!
IT企業のワンマン社長・祐馬(竹野内豊)が、亡くなった親友・航平の故郷である富山県の新湊地区の曳山祭に携わることで、自身の人生を見つめ直していく姿が描かれる本作。
高橋ひかるが扮するのは、劇中のキーパーソンとなる、航平の忘れ形見である娘・瞳。父の葬式で横柄な態度を取る祐馬に対しても気丈に振る舞うシーンや、唯一の肉親だった父を想い、深夜の海辺で佇む場面など、揺れ動く中学生の瞳の繊細な心情を切々と表現している。
現在14歳の高橋は、第14回全日本国民的美少女コンテストで8万人以上の応募者の中からグランプリに選ばれた逸材。チャーミングな下がり眉と涼やかな目元が特徴的な正統派美少女で、現在代々木ゼミナールやチオビタ・ドリンクのCMに出演し、早くも「かわいい!」と評判となっている。
かつて同コンテストで第7回審査員特別賞した上戸彩も女優デビューした当時は、性同一性障害の生徒役に扮したTVドラマ「3年B組金八先生(第6シリーズ)」や、孤高の女剣士を熱演した『あずみ』(03)で、孤独を抱える少女を演じている。そんな上戸を彷彿とさせる影のある表情を、高橋も見せているのだ。
竹野内をはじめ、江口洋介、西田敏行、室井滋、ビートたけしらベテランが顔を揃えた本作。そのなかでも高橋はしっかりとした存在感を放っている。彼女がデビュー作で見せる大物女優の片鱗をぜひスクリーンでチェックしてほしい。【トライワークス】