セレブの子供達の影響？高級ブランドは子供服の時代へ

デビッド・ベッカムとヴィクトリア・ベッカム夫妻の愛娘ハーパーや、トム・クルーズとケイティ・ホームズ元夫妻の娘スリ、そしてキム・カーダシアンとカニエ・ウェストの娘ノースらが、こぞって一流ブランドの子供服を着てメディアに登場している影響からか、高級ブランドマーケットをけん引するのは、大人向けではなく子供服にシフトしているようだ。

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英国の老舗高級百貨店ハロッズのマネージング・ディレクターの話によれば、「グッチやクリスチャン・ディオール、ヴァレンチノ、フェンディなど有名ブランドの大人向けの需要が減少しているため、子供用のクチュールに力を注ぐ傾向にあります。どのブランドも、将来の顧客となる可能性のある子供たちを早くから取り込んでいく傾向にあり、2017年の子供服市場は、190億ポンド(約3兆4000億円)規模までに膨れ上がると考えられています」

「子供服のメリットは、サイズが小さく使用する布が少なくても、値段が大人服とあまりかわらないことです。例えば、ディオールのブルーのシルクのクレープドレスは8歳児のものでも3800ポンド(約67万8000円)です。早くからブランド品を着せることで、子供たちが見栄えやブランド服に固執するようになるとの非難もあります。しかし、実際には、親も子供たちに高級ブランドの服や靴などのアクセサリーを買い与えることで満足感を得ており、その傾向はますます強くなっています」

シャネルの顔も務めているジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘、リリー・ローズ写真：SPLASH/アフロ

「13歳のベッカム家の次男ロメオやジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘リリー、シンディ・クロフォードの娘、ジュード・ロウの娘などが10代でモデルデビューを果たしていますが、ランウェイでも、子供たちの姿が見られる様になっています。今後はますます若年化する傾向にあるので、ファッション業界全体が、既に将来を見据えて、ターゲットを子供服ブランドにシフトしている」そうで、今年は昨年以上に、セレブの子供たちのファッションに注目が集まりそうだ。【NY在住/JUNKO】