「シュワと“共演”できて嬉しい」C・ベールが語る『T4』の見どころとは!?

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「シュワと“共演”できて嬉しい」C・ベールが語る『T4』の見どころとは!?

6月13日(土)に公開されるや、10億2091万円の興行成績を記録し、『ROOKIES 卒業』を抑え堂々の初登場1位を獲得した『ターミネーター4』。日本におけるハリウッド映画の過去1年間の最高オープニング成績を更新し、絶好のスタートを切った。そこで今回、“人類の救世主”と予言された男・ジョン・コナーを演じた主演のクリスチャン・ベールにインタビューし、『T4』の見どころから自身の“仕事観”までじっくり語ってもらった。

オープニング成績の好調さからも「ターミネーター」シリーズのファンの多さがうかがえるが、最新作の脚本を読んだ時はどんな感想を持ったのだろうか。

「『T4』では、過去の3部作にはほとんど登場しなかった“審判の日”の後の出来事が描かれている。僕がこの作品が面白くなると思った理由は、まさにそこにあるんだ」

既にご覧になった方も多いと思うが、『T4』の見どころは、シリーズで初めて核戦争の後の“未来の世界”が描かれること。未来から“現代”にターミネーターが送り込まれるという“お約束”の設定を踏襲せずに、新シリーズとして作られた本作は、『T3』では期待されつつも結局描かれることのなかった「人類vs.機械」の戦争の模様を描いた、まさにファン待望の作品である。

銃撃戦や爆破シーンが中心となる撮影は、さぞや大変だったのでは?

「リラックスして撮影を楽しめるようなシーンはなかった。でも、武器の使い方を教えに来てくれた元軍人の人たちと交流を深められたのは楽しかったな。あと、本人が撮影に参加していないとはいえ、T-800を演じたアーノルド・シュワルツネッガーと同じフィルムの中に収まるというのは、考えただけで楽しい経験だったよ」

そう、本作にはあの“シュワちゃん”も登場する。自身も昔からシリーズの大ファンだったというマックG監督の粋な演出は、ファンを喜ばせること間違いなしだ。マックG監督といえば、来日時のテンションの高さが印象的だったが、監督についてベールは、

「彼はああいう風に振舞うのが好きなんだよ……たぶん(苦笑)。撮影中もずっとテンションが高いままだったよ。僕は監督に比べるとずっと静かな人間。自分にはエネルギーがないとかそういうことではなく、監督が持っている熱意と僕が持っているエネルギーは種類が違うものなんだ」

終始淡々と静かに語るクリスチャン・ベールの印象は、“静のエネルギー”を持った人。静かだけれども決して「穏やか」なわけではなく、むしろ秘めたオーラのようなものが周囲を緊張させる。映画で見せる気迫あふれる演技は、彼の中に潜んでいるその“静のエネルギー”が爆発したものなのだろう。

『マシニスト』(04)では1年間寝ていない主人公を演じるために約30キロも減量し、痛々しく痩せこけたかと思えば、4ヵ月後の『バッドマン・ビギンズ』(05)では逆に40キロ近く増量して筋肉質な体を披露するなど、役に応じて体重さえも変幻自在の、凄まじき“カメレオン俳優”として知られるベール。自身の“仕事観”を尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「僕は映画が好きだから俳優になったわけではない。役を演じることによって、別の人の立場から、普段の自分とは違う観点で物を見る経験ができることが面白いんだ。他人から見たら馬鹿のように思えることでも、僕にとっては仕事だからね。それはどんな作品でも同じだよ」

世界的な人気シリーズ「ターミネーター」の最新作ともなれば、ファンの期待も相当なもの。各紙メディアに「シリーズ最高傑作」と言わせしめたのは、クリスチャン・ベールの“ジョン・コナー”あってこそだ。『T4』に続き、今後はジョニー・デップとの共演が話題の『パブリック・エネミーズ』(7月1日全米公開)も控えている。次はどんな姿を見せてくれるのか。これからもクリスチャン・ベールから目が離せない!【MovieWalker/渡部晃子】

■「ターミネーター4」は6月13日(土)より丸の内ピカデリー他、全国ロードショー
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