出川哲朗「リアクション芸人に優しさはいらない!」と魂の叫び
映画『ザ・ウォーク』(1月23日公開)の公開記念イベントが1月20日に都内で行われ、タレントの出川哲朗が出席。高さ411mの道なき空間を命綱なしで歩いた主人公にちなみ、平均台での空中高所ウォークにチャレンジしたものの、企画の過酷度に物足りなさを感じた出川が「リアクション芸人に優しさはいらない!」と絶叫した。
本作は、ニューヨークのワールド・トレード・センター間を一本のワイヤーロープでつなぎ、空中闊歩に挑戦したフィリップ・プティの実話をもとに描く物語。劇中さながらのニューヨークをイメージしたセットが用意されたこの日。「世界一ヤバい男が主人公ということで、日本で一番ヤバい男が宣伝しないと」と意気込んで登場した出川は、「クマと戦い、サメと戦ってきた僕がこんなセットでビビるわけがない!ただ綱渡りをするだけじゃなくて、この映画を宣伝しながら歩きますよ!」と言い放った。
出川がスタートを切ると、強風が当てられ、容赦なく無数の紙くずが出川にぶつけられた。紙がビシッと顔に張り付き、前が見えなくなるハプニングもありながら、出川は「前が見えない、ホワイ?」と肩をすくめるポーズも披露。最後にはスタッフからゴムボールを投げつけられる試練もあったが、無事にゴールを決めた。
ミッションを終えた出川は「幅が広すぎる!」と平均台の幅が広いことにクレーム。「安全面を考えてくれたと思うんですが、リアクション芸人には優しさはいらない!やってて恥ずかしいですから!」と嘆き節だ。強風にあおられて紙が顔についてしまう場面など、過酷なシーンも見受けられたが、出川は「心の中でありがとうとつぶやきました。よく、いいところに投げてくれた」とどこまでもリアクション芸人としてのプロ魂を見せつけていた。
バラエティ番組で数々の無謀な企画に挑んできた出川にとっては、“優しさ”にあふれたイベントとなり、出川は「茶番になって申し訳ございませんでした!」と集まった報道陣に平謝り。「この映画は茶番ではないですから」と本気のチャレンジを見せる主人公に敬意を表し、「この人の生き様がすごい!この映画を観て何も感じない人はもはや人間ではない!」と太鼓判を押し、イベントを締めくくった。【取材・文/成田おり枝】