岡田准一、デビュー当時を回顧!渡哲也から主演としての姿勢学ぶ

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岡田准一、デビュー当時を回顧!渡哲也から主演としての姿勢学ぶ

世界的ベストセラーを映画化した『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日公開)のフレッシャーズ限定試写会が3月1日にTOKYO FM ホールで開催され、岡田准一、阿部寛、尾野真千子が登壇。岡田が「最初の3年間くらいは覚えていない」とデビュー時代を振り返った。

デビューしてから「20年です」という岡田。「最初の3年間くらいは覚えていないんですよ」と口火を切り、初めて、V6のグループでやったドラマでは、「とにかくひどかった。どうお芝居してもいいかわらかないし、急に東京に出てきて、『芝居しろ』と言われても、恥ずかしくて仕方がなかった」そうで、スタッフ陣には「岡田!」と怒鳴られまくったことが印象に残っているという。

しかし、大御所と仕事をする機会も増え、その出会いが大きな糧となっているという。岡田は「18、19歳の頃に、渡哲也さんにお会いして。大先輩が僕に向かって、『岡田さん、よろしくお願いします』と頭を下げてくださったんです。今でも『岡田さん』と言ってくださる」と渡との出会いを述懐。「こういう方が、主演として現場の信頼を集めていくんだなと。若い頃にそういう方と出会えたことが、すごくいい経験になった」とじっくりと語っていた。

一方、阿部は「モデルから出てきて、『はいからさんが通る』という映画で伊集院少尉という軍人役をやって」と役者としてのデビューを振り返り、「セリフも覚えて行ったのに、カメラの前で頭が真っ白になって、30秒立ちっぱなしになってしまった」と失敗談を披露。

続けて、阿部は「今はいい思い出。なかなか経験できないこと。みなさんも、すごく緊張すると思うけれど、それは一生の宝になると思う。ぜひ、緊張してください」と熱いエール。岡田が「20代はとてもしんどいときも多い。でも、自分の仕事は誰かにつながっている、きっと何かの役立っているということを意識するか、しないかで大きく違う」と働く上で大事にしていることを語ると、会場も大きくうなずいていた。

本作は、エヴェレストに魅了された二人の男と、彼らを待つ女性の物語を迫力の映像とともに描く人間ドラマ。邦画初となる標高5200m級でのエヴェレストでの撮影に命懸けで挑んだ。【取材・文/成田おり枝】

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