新ビジュアル解禁!新海誠監督の新作『君の名は。』
『ほしのこえ』(02)、『秒速5センチメートル』(07)、『言の葉の庭』(13)など、意欲的な作品を数多く作り出し、ポスト宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。同監督の3年ぶりの新作となる『君の名は。』は8月に公開予定だ。今回は、この最新作の待望のビジュアルが解禁された。
昨年末に行った製作発表記者会見以降、後ろ姿でしか登場していなかった主人公とヒロインがどのような素顔をしているのか?アニメファンを問わず、多くの映画ファンの間で注目を集めていたが、今回、その気になるビジュアルが解禁された。
『君の名は。』は、夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。山深い田舎町に暮らす女子高校生、宮水三葉(みやみずみつは)が夢で見た、東京に暮らす男子高校生の立花瀧(たちばなたき)。世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを唯一無二の映像美と圧倒的なスケールで描く。
声優を務めるのは、瀧役が神木隆之介、三葉役が、オーディションでその役を射止めた“シンデレラガール”上白石萌音。ちなみに神木は、根からの新海誠ファンだという。
キャラクターデザインを手がけるのは、新時代のアニメーター、田中将賀(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』)、そして作画監督はアニメーション界のレジェンド、安藤雅司(『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『思い出のマーニー』)。
公開されたビジュアルは、物語のキーとなる彗星のもと、別々の空間に立った瀧と三葉が、互いの存在に気が付いたかのような表情を見せている。新海誠作品の代名詞である美しい風景と融合し、本作品のテーマ、そして物語を象徴するビジュアルとなっている。
また、瀧と三葉のそれぞれのシーンカットも解禁された!こちらは運命的なドラマが巻き起こる予感を感じさせる仕上がり。ポスター、チラシは、4月16日(土)より全国の映画館で順次掲出される予定なので、気になる人は劇場に足を運んでみては?(一部劇場除く。詳しくは近くの劇場へ要問い合わせ)
今回、神木は、「僕自身、もともと新海誠監督の大ファン。監督の作品を何十回も観ていたので、声の出演が決まった時は信じられないくらい嬉しかったです。瀧のビジュアルを見ることで、純粋に作品として本編が完成することが楽しみになりました。瀧は都会で生活するごくごく普通の高校生。ですが、その普通を表現する事が何よりも難しい。一つ一つのセリフの言い回しなどを細かく考えながら演じないと瀧になりきれないと改めて思いました」とコメント。
上白石萌音は、「三葉は複雑な家庭で育ったので、自分がしっかりしなきゃという覚悟を持っている反面、都会に憧れている普通の女子高生な一面もあって、描写がすごくリアルだと思いました。今回初めて瀧と三葉の顔を見ましたが、二人の表情がすごく豊かで、一日も早く三葉を演じたいと思いました。『君の名は。』で生きているキャラクターは本当に愛しい人たちで、これから自分がもっと(彼らを)愛して、この素敵な作品に少しでも貢献できればと思っております」と語り、新海監督は、「『君の名は。』は現代の話なので、キャラクターも身近に感じてもらえるバランスを意識しています。二人とも取り立てて特殊な能力を持っているわけではなく、当たり前の強さを当たり前に持っている普通の子。そういう意味でリアリティのあるビジュアルを目指しました。キャストの神木さんと上白石さんには、普通の“優しさ、気立ての良さ、勇気”を若々しくフレッシュな声で吹き込んでほしいなと。あくまで自然に湧き出るものを、お二人なら表現してくださると思っています。田中将賀さん・安藤雅司さんの手により、顔の表情だけでなく、仕草なども含め、アニメーションとして表情豊かに活き活きとした格好良さや可愛さが表現されていますので、ぜひご期待ください」との声を寄せた。【Movie Walker】