アカデミー賞作品賞候補、苦肉の作で5本から10本に!

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アカデミー賞作品賞候補、苦肉の作で5本から10本に!

映画芸術科学アカデミーが、来年3月7日に開催されるアカデミー賞から、作品賞候補作品数を現行の5本から一気に10本に増やすと発表し、話題を呼んでいる。

今年はヒュー・ジャックマンの起用で視聴率がアップしたが、同番組の視聴率は年々下降の一歩をたどる一方。

原因の一つは、高齢化が進むアカデミー会員が選ぶ小粒で良質な作品と、一般客が好んで見るエンターテインメント性の高い娯楽作品とのギャップがあまりに大きすぎることで、昨年の一例を挙げれば、『愛を読むひと』(08)がノミネートされて、全米歴代2位の座に君臨した『ダークナイト』(08)はノミネートされなかった。

また、視聴率のけん引役となるべき若い客層やヒスパニック系、アフリカ系の人々が、自分たちにはまるで無関係のように感じて同賞を見ない傾向にあるため、彼らも視聴者に取り込もうという試みでもあるようだ。

保守的といわれる会員たちも、『ブロークバック・マウンテン』(05)、『ミルク』(08)などゲイを扱った作品もノミネート作品に入れるなど、少しづつは寛容になっている様子。10本選ばれても、受賞作は従来通りのままの可能性も高いが、少なくても1年目となる来年は、好きな映画がノミネートされているというだけで、人々の関心も高くなりそうだ。【NY在住/JUNKO】

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