オスカー受賞のディカプリオが俳優休業宣言を覆した理由とは?

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オスカー受賞のディカプリオが俳優休業宣言を覆した理由とは?

主演作『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)で、瀕死の重傷を負いながら息子を殺した仇への復讐心を胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演し、悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得したレオナルド・ディカプリオ。実は2013年に、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)をもって俳優業を一時休業すると宣言していたディカプリオだが、その宣言を撤回させたのが本作だ。この度、ディカプリオが出演を快諾するほど魅了されたという脚本のスゴさに迫る特別映像が到着した。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の脚本を読んで引きこまれたと語るレオナルド・ディカプリオ
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の脚本を読んで引きこまれたと語るレオナルド・ディカプリオ[c] 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

先日来日した際にも「脚本を読んで本作に興味を持った。壮大なサバイバルの旅に引き込まれた」と語っていたディカプリオ。その脚本は実話をベースに、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督とマーク・L・スミスによって手掛けられた。ヒュー・グラスの物語は、驚異的な男の話の一つとして長い間語り継がれてきたが、単に歴史的事実しか分からないために、ストーリーには想像力を発揮する必要があったという。スミスは「彼のストーリーは冒険だが、同時に、豊かな感情的な旅でもある。アレハンドロが台本に取り組み始めると、何もかも活気づいた。彼は夢中になっていたし、創造力にあふれていた。」と明かしている。

【写真を見る】父と息子の愛も本作の重要なテーマとなっている
【写真を見る】父と息子の愛も本作の重要なテーマとなっている[c] 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

イニャリトゥは、グラスの逸話に架空の展開を加えると同時に、底に流れるテーマを掘り下げた。劇中のグラスは瀕死の状態を生き延び、息子を失うという大きな喪失を原動力にして、何があっても先へ進もうと意思を固める。「このプロジェクトは私の夢だった」と懐述するイニャリトゥが魅了されたのは「恐ろしい危険に全てを奪われたことで、最後まで自分をつなぎとめるものが何かに気づくことができる」という考え方だったという。

果たしてグラスをつなぎとめるものとは何だったのか?そしてディカプリオを魅了した壮大なサバイバルの旅はどのように描かれているのか?映像、演技、音楽すべてが圧巻の本作を、ぜひその目で確かめてみてほしい。【Movie Walker】

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