AKB卒業前に新たなチャレンジ!岩田華怜の演技力は?
1月にAKB48卒業を発表し、今後の活動に注目が集まっている岩田華怜。主演の阿部サダヲをはじめ、そうそうたる豪華俳優陣が集結したコメディ『殿、利息でござる!』(5月14日公開)で、岩田は時代劇に初挑戦しているが、はたして彼女の演技力とはどれほどのものなのか…?
「武士の家計簿」で知られる歴史学者・磯田道史の原作を映画化した本作。宮城県仙台市の史実をベースに、重い年貢に苦しむ江戸時代の庶民が藩主相手に大金を貸し、その利息で町を復興させようと奮闘する姿が描かれる。岩田は主人公・十三郎(阿部)の娘・加代を演じているが、仙台出身の彼女にとって、地元の感動秘話である今作への出演は大きな喜びだったよう。
登場シーンはけっして多くはないものの、岩田はナチュラルで落ち着いた演技を披露し、家族想いの町娘を見事に演じ切った。窮地に立たされた父を優しく見守りながら、町のためにすべての家財を売り払おうとする父と、それに反発する兄・音右衛門との仲を取り持とうとする健気な姿には思わず涙腺を刺激させられる。また江戸の町並みにしっくり溶け込んだ町娘ぶりも実にナチュラル。AKB48時代には見ることができなった岩田の新たな一面を発見できるはずだ。
AKB48メンバーのなかでも早くからその演技力に定評があり、「芝居に専念したい」と舞台女優への夢を語っていた岩田。『ソロモンの偽証』(15)では、難関オーディションを見事勝ち抜いて役を手にするなど、今後の飛躍が大いに期待されている。新たな道を歩み始めた彼女の初々しい演技をぜひ劇場でチェックしてほしい。【トライワークス】
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