伊藤英明、山田孝之ら“原作漫画+α”演技がスゴい!
火星で異常進化した生物=テラフォーマーと人類の戦いを描いた人気コミックを、三池崇史監督が実写映画化した『テラフォーマーズ』(4月29日公開)。本作でも三池節と呼べる演出が炸裂しているが、今回はそんな三池監督の下で“原作+α”の魅力を発揮しているキャスト陣に注目したい!
『悪の教典』(12)や『喰女 クイメ』(14)などに出演し、三池作品で存在感を放ってきた伊藤英明が、主人公の小町小吉を熱演。高身長でたくましい体格に、天を衝く髪型で、男らしい小吉のビジュアルをリアルに体現。普段はおちゃらけていながらも、いざという時に正義感を発揮する熱血漢役がよくハマっている!
『十三人の刺客』(10)をはじめ、三池作品に欠かせない役者の一人である山田孝之。今回扮するのは、極貧の家庭を支えるため火星行きに参加する蛭間一郎だ。原作の蛭間は肥満体のためルックスの差はあるものの、そこは山田持ち前の演技力でカバー。周囲と関わらずに一人読書をしている根暗なキャラクターの特徴をしっかり捉え、負のオーラ満載で演じている。
最後は天才科学者・本多晃役の小栗旬。三池が監督を務めた『クローズZERO』シリーズなど不良役のイメージが強い小栗だが、今回は180度印象を変えた、野心に燃えるマッドサイエンティストを演じている。顔の半分をおおう長い前髪に、目の周りを黒く縁取った奇抜なメイク、その怪演っぷりに度肝を抜かれること間違いなし!
三池監督が信頼を置く役者陣が名を連ねた『テラフォーマーズ』。個性あふれるキャラクターになりきったキャスト陣の演技を、ぜひスクリーンで堪能してほしい。【トライワークス】
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