阿部サダヲ、役作りの「プチ断食」を告白!瑛太&松田龍平は迷コンビぶり炸裂
阿部サダヲ主演の痛快時代劇『殿、利息でござる!』の初日舞台挨拶が5月14日に丸の内ピカデリーで開催され、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、原作者の磯田道史が登壇。阿部が役作りのために「プチ断食」したことを明かした。
本作は、千両もの大金を藩に貸し付け、その利子を配分し、疲弊した町の復活を成功させたという江戸時代の実話を映画化した時代ドラマ。司会から「過酷な撮影シーンがあったそうで?」と聞かれると、阿部は「それを言うのは慎みたいけど、言えっていうなら…」と恐縮しつつ、「(演じる役が)断食をしているという設定のシーンがあって、僕もプチ断食をした。酵素を飲み始めたり、3日だけ」と役作りのために断食したことを告白。
「役者なんてこういうこと言わなくていいんですよね」と慎みながらも、「もう言っちゃおう!」と吹っ切った阿部。タンニングスプレーという日焼け肌を作るスプレーを撮影所に行くたびに全身に塗ったそうで、「あれは二週間くらい落ちなかったな」とポツリ。「こういうことは言うことじゃないですね」と再び恐縮しながらも苦労を明かし、会場の笑いを誘っていた。
迷コンビぶりを見せつけたのが旧知の仲である瑛太と松田。冷酷無比な役人に扮した松田の芝居を見た瑛太は、「いい意味で本当に気持ち悪かった」と松田に感想を伝えたそう。「いい意味で言ったんだけれど、何回も『気持ち悪い』と連呼していたら、ちょっと龍平に怒られた」と明かすと、松田は「怒ってないんですけど」とニヤリ顔で否定。「瑛太に『宇宙人みたいだった』って言われて。狙い通りだと思った」と親友からの評価に大満足の表情を見せていた。
また、映画の舞台となった宮城県出身の千葉は「僕は宮城県出身ですが、この実話を知らなかった。この映画を通して誇りに思えた」としみじみ。しかしながら、「今回、宮城代表は羽生選手がいるので、そんなに僕は取り上げていただかなくて大丈夫です」と殿役として出演している羽生結弦選手をプッシュ。登壇者陣から「いじけているの?」と突っ込まれると、千葉は「慎みます」とはにかみ笑顔を見せ、会場を笑わせていた。【取材・文/成田おり枝】