カナダ人監督が日本のワケあり家族を追った「放送禁止」映画って?
ここが変だよ、“ニッポン”の大家族! カナダ人監督ベロニカ・アディソンが、家庭内暴力、ひきこもり、家出など、多くの問題を抱える日本の家族を撮ったドキュメンタリー『ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版』が7月11日に公開される。
外国人監督ならではの視点から撮られた本作では、今の日本の家族問題が赤裸々に映されていて実に興味深い! と思いきや、なんと本作、実は“フェイク”ドキュメンタリーだったのだ。つまり、問題大アリに設定した家族を、ドキュメンタリー“タッチ”で撮影したドラマってこと。この絶妙なリアル感に、すっかりダマされるところだった。
本作は、同ジャンルでカルトな人気を博したフジテレビの深夜番組「放送禁止」のスタッフが放つ映画化第2弾である。同番組では、たとえば犯罪絡みのお蔵入りテープ、という設定の映像など、タイトル通り地上波の放送ギリギリの衝撃的映像が流して話題を呼んだ。映画化第1作目『放送禁止 劇場版 密着68日復讐執行人』(08)でも、放送禁止のVTRを放送するという架空の設定で観客を恐怖の渦に巻き込んだが、今回の『ニッポンの大家族〜』も家族の表情が妙にリアルで、観ているとフェイクだってことを忘れてしまいそうになる。
また、映像と同じくらいにヤバそうでリアルなネタが満載の書籍版「放送禁止」1500円(税込み)も7月11日に発売される。こちらも怖いモノ見たさでチェックしてみては。【MovieWalker】
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