27歳で急死のアントン・イェルチン、『スター・トレック』仲間ら追悼
『スター・トレック』(09)『ターミネーター4』(09)などで知られる、ソビエト連邦ロシア連邦共和国レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれのアントン・イェルチンが、19日の日曜日に自宅で死亡しているのが発見された。まだ27歳という若さだった。
リハーサルの時間にイェルチンが現れなかったことを心配したアントンの友人らが、午前1時ごろロサンゼルスのスタジオ・シティにある彼の自宅を訪れたところ、アントンが、自家用車であるジープ・グランド・チェロキーと、門に取り付けられた郵便受けの間に挟まれて死んでいたという。
原因は明らかになっていないが、エンジンはかかったまま、ギアはニュートラルに入っていたことから、一度車に乗ったアントンが、何らかの理由でエンジンをかけたままニュートラルの状態で車を降りて後部に行った際に車が後退したのではないかと言われている。駐車していた場所は急な下り坂だったようで、誰かと争った形跡などもなく事件性はないのではないかと言われている。
彼の早すぎる突然の死に関係者も衝撃を隠せないようで、『スター・トレック』のJ・J・エイブラムス監督やザカリー・クイントらが、ただちにコメントを発信。
エイブラムス監督は、「君は素晴らしかったし優しかった。とてつもなく面白かったし、並はずれた才能の持ち主だった。あまりにも早すぎる。本当に寂しい」と手書きのコメントをツイッターで発信。
また共演者のザカリーは、「僕たちの友であり、同志でもあるアントン。出会った中で最もオープンで知的で、興味深い人の一人だった。とてつもない才能を持ち、寛容で賢い人だった」とコメント。
そして彼の最新作のメガホンをとったジャスティン・リン監督は、「あまりにショックだ。安らかに眠って下さい。君を知っているすべての人たちの中に、君のパッションは生き続ける」とツイートしているほか、ゾーイ・サルダナ、アナ・ケンドリック、オリヴィア・ワイルド、ダコタ・ファニングらが追悼のコメントを寄せている。
『スター・トレック』でパヴェル・チェコフを演じたアントンは、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(13)に続いて、7月22日に全米公開(日本公開は10月21日)される『スター・トレック BEYOND』の公開が控えており、あまりにも早すぎる死が惜しまれる。【NY在住/JUNKO】