キーラ・ナイトレイを超える魅力?『はじまりのうた』監督最新作はヒロインに注目!
キーラ・ナイトレイが本格的な歌唱シーンに初挑戦したことでも話題になった映画『はじまりのうた』(13)で、全世界をとりこにしたジョン・カーニー監督の待望の新作『シング・ストリート 未来へのうた』が7月9日(土)より公開される。音楽や女の子との出会いにより一人の少年の人生が変わっていくさまを描いた本作で、ぜひ注目してほしいのがヒロインのラフィーナだ。
物語の舞台は不況下にあった1985年のアイルランド・ダブリン。転校先の学校ではイジメられ、両親のケンカで家庭は崩壊寸前と、14歳にして人生のドン底を迎えていた主人公の少年・コナーは、自称モデルの大人びた少女ラフィーナと出会い、一目惚れ。コナーは彼女を振り向かせるためにバンドを組み、ミュージック・ビデオ撮影に奔走することに。
ラフィーナはその魅力でコナーを大きく成長させる役回りだが、コナーを一目惚れさせるだけあって、大人びたキレイ系ガール!長身でスタイル抜群なだけでなく、80年代ファッションをキュートに着こなす。ボーダー柄を袖口からさりげなく見せ、真っ赤なVネックニットをあわせたカジュアルファッションや、肩パットが入ったマニッシュな茶色のジャケットにパープルのチーフを挟み、頭にはフェルトハットというジェンダーフリーなファッションまで難なく着こなしつつ、フープイヤリングに何重ものバングルをつけて自分らしさを表現することは欠かさない。
コナーとの出会いの場面では、タバコをくわえながらアパートの前の階段に突っ立っているという不良な一面もみせつつ、「バンドのミュージックビデオに出てほしいから連絡先を教えて!」というコナーの願いにキュートな笑顔で応じる。彼女が見せる様々な表情に観客はコナー同様ドキドキが止まらなくなってしまうはず。
そんなラフィーナに扮しているのは、過去に『ミス・ポター』(06)でレニー・ゼルウィガーの幼少期を演じたこともある弱冠21歳のイギリス人女優ルーシー・ボイントン。ミステリアスでクールな見た目とは裏腹に繊細な感情を秘めた役どころを見事に演じあげている。また、彼女の透き通るような声も魅力的で、劇中の音楽と共に注目してほしいポイントだ。
ルーシーは本作について、「幅広い年齢の観客に楽しんでいただける映画だと思います。ビジュアルだけでも楽しめて、サウンドトラックもすごくいい。見ててワクワクする映画です」とコメント。日本での知名度はまだまだだが、本作をきっかけに多くの観客の心をつかむに違いない。【Movie Walker】