全米首位『ブルーノ』、過激すぎてサシャの家族は心配

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全米首位『ブルーノ』、過激すぎてサシャの家族は心配

サシャ・バロン・コーエンの『ブルーノ』が公開週末興行成績で全英1位に輝いた。

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』よりはるかに過激な同作は、“大物セレブ全員を敵に回した”“養子ギャグでマドンナに謝罪”“故マイケル絡みのシーンをカット”等々話題には事欠かなかったが、蓋を開けてみれば堂々の首位登場になった。が、その一方で“ゲイのイメージダウンにつながる”と主張する同性愛者団体なども存在し、あちこちでいろんな人々を激怒させているのも事実で、「いつか取り返しのつかないことになるんじゃないかと心配している。もう少し危険度の低い映画を作って欲しい」とサシャの兄は心配しているそう。

確かに、こんなふざけた映画のためにそこまで体を張るかという妙な生真面目さも感じられ、そんなところが『ブルーノ』の魅力の一つとも言える。セレブ文化や時事ニュースを斜に構えてじっとり見つめている人間なら大笑いできること間違いなしの傑作だ。【UK在住/ブレイディみかこ】

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