中山優馬、島崎遥香との共演作『ホーンテッド・キャンパス』を語る
中山優馬がヘタレキャラを演じている『ホーンテッド・キャンパス』(7月2日)。櫛木理宇の同名ミステリー小説を映画化した本作は、胸キュンラブストーリー兼ホラー映画だ。本作で映画初主演を務めた中山にインタビューし、ヒロイン島崎遥香との共演エピソードや撮影裏話について聞いた。
中山が演じた主人公・八神森司は、怖がりなのに幽霊が見えてしまうというトホホな大学生だ。高校時代に片想いをしていた灘こよみ(島崎遥香)と大学で再会し、共にオカルト研究会に入るが、そこでさまざまな怪奇現象に遭遇していく。
映画に出ることが夢だったという中山。「大きなスクリーンでかかるし、時間とお金を払って観るものじゃないですか。それだけ価値のあるものだと思っています。1時間半から2時間にすべてを懸ける。それをずっと大事に撮っていくから濃厚な時間になるだろうし、撮影初日から絆ができてないと成立しないのかなと。そういうところを意識しながらやったので、手応えはありました」。
演じたヘタレキャラについては、すごく演じやすかったと言う。「これまで影のある役が多かったので、ヘタレの役は楽しかったです。実際、僕自身もヘタレなんだろうなと。今回おばけにびびっていましたが、僕は虫に弱いです。たとえば蚊だと血を吸われるのはいいんですけど、吸っているところは見せないでほしい。止まっている状態が嫌なんです。ゴキブリとかも最悪ですね」。
ヒロインの島崎遥香については「普通にいい人でした」と印象を語る。「原作の画(小説の表紙のイラスト)とそっくりだったのでびっくりしました。髪型を寄せたと言っていましたが、キャラクターも似ている部分があったのではないでしょうか?おそらく彼女も人見知りじゃないかなと。そんなに口数が多い方ではなかったのですが、普通にコミュニケーションはとれる感じでした。また、いちばん辛い撮影の時に差し入れをしてくれたので、現場がそれで明るくなりました(笑)」。
ジャニーズでは先輩に当たる岡田准一や二宮和也などが、近年いろいろな映画賞を受賞している。そのことについて中山は「すごいなとは思いますが、自分はそのレベルに達していないから、テレビで見ているという感覚です」と言う。「みなさんとはあまり予定が合うことがないのですが、会った時にはいろいろと話しますし、舞台で同じ事務所の先輩が出ていたらその方と話したりもします。また、山田涼介くんとはちょこちょこ予定を合わせて会いますし、出演作や舞台を観にいったりもしています」。
最後に、好きな俳優について尋ねると「ジム・キャリーが大好きです」と即答する。「かわいらしさがいいんです。ジム・キャリーの作品は全部家に並べています。僕は少年のような人が好きで、自分もあんなふうになりたいなとは思っています」。
なるほど!『ホーンテッド・キャンパス』で見せた表情豊かな百面相や可愛さは、まさにジム・キャリーを彷彿させる。本作では、これまでに見たことのないはじけた中山優馬を堪能してほしい。【取材・文/山崎伸子】