綾野剛『FINAL FANTASY』での声優挑戦は「恐怖だった」
世界的人気を誇るRPG「FINAL FANTASY」シリーズの長編CG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』(7月9日公開)。ワールドプレミアのオープニングイベントが7月5日に六本木ヒルズアリーナで開催され、声優を務めた綾野剛、忽那汐里、映画ディレクターの野末武志が登壇。「FINAL FANTASY」の大ファンだという綾野が、本作での声優挑戦に「恐怖があった」と告白した。
本作は、9月30日(金)に全世界同時発売されるゲーム「FINAL FANTASY XV」と同じ世界、時間、キャラクターによる、もうひとつの物語を描いた映像作品。この日は、会場にレッドカーペットが敷かれ、綾野と忽那が笑顔で闊歩。ファンから歓声を浴びた。
綾野は「光と闇をテーマにしていて、全くブレない。主人公側の正義だけではなく、どちらの正義が正しいのかを突き詰めている作品」と熱弁。好きなジョブは「たまねぎ剣士。素晴らしいジョブ」など、次々と飛び出す綾野の“FINAL FANTASY愛”に、野末も「本当にファンなんだなと。僕より詳しい。すごくうれしい」と驚くことしきりだった。
声優初挑戦となった綾野。本シリーズのファンだっただけに、「この作品に携わることに恐怖がありました。不安だった」と話す。「プロの声優さんのすごみを体感しました。圧倒的な差がある。その背中を追いかけて走った」とプロの声優への尊敬を胸に臨み、「我々が出ることで、これから『FINAL FANTASY』に触れる方や、少し『FINAL FANTASY』から離れてしまっている人に、こういった作品があると知ってほしい。少しでもそれが、(自分の)血と骨を作ってくれた『FINAL FANTASY』への恩返しになれば」と熱い思いを口にしていた。
一方の忽那も「『FINAL FANTASY』に触れてこなかった方も、この作品がきっかけで魅力に引き込まれていくと思う」とアピール。再び綾野が「(ゲーム版の)『XV』が出るまでの一大プロジェクトだと思っています。日本から世界に羽ばたく作品になることを私も楽しみにしています」と力を込め、会場から大きな拍手を浴びていた。【取材・文/成田おり枝】