ぎこちなさがハマる? 人気韓国女優ペ・ドゥナの“人形”っぷり
韓国の人気女優ペ・ドゥナが、この秋公開の主演最新作『空気人形』で“心を持ってしまった空気人形”という難しい役に挑戦している。
ペ・ドゥナといえば『リンダ・リンダ・リンダ』(05)でロックバンドのボーカルをつとめる留学生を演じ、日本でも多くのファンを獲得したことで知られるが、2度目の日本映画出演となる本作では、さらに多くのファンがその魅力の虜になってしまいそうだ。
業田良家の漫画「ゴーダ哲学堂 空気人形」のストーリーに惚れ込んだ是枝裕和監督の熱望により、映画化が実現したという本作。彼女が演じる“空気人形”とは空気を入れて膨らませる実物大の人形のことで、本作は、その空気人形が突然“心”を持ち、家を飛び出してしまうという、女性版ピノキオとでもいうべきファンタジック・ラブストーリーに仕上がっている。
心を持った空気人形は、持ち主の男が仕事に行っている間に家を飛び出し、初めて世界に触れ、多くの人と出会い、やがて街で出会った一人の青年に恋をしてしまう。生れて初めての恋に戸惑い、悩むピュアで瑞々しいぺ・ドゥナの姿はあまりにも愛おしく、少しぎこちない日本語のセリフも、人形という特殊な役柄の中では、逆に効果的に作用している。
さらにメインビジュアルにもなっているメイド姿は、これ以上ないくらいチャーミング! このかわいらしさには、メイドオタクならずとも萌えてしまうことは必至!
本作は、カンヌ国際映画祭・ある視点部門に出品され、高い評価を得たのをはじめとして、9月10日から開催されるトロント国際映画祭でもマスターズ部門へ正式出品されるなど、世界中から注目されている話題作でもある。日本に続き、世界中でペ・ドゥナのメイド姿に骨抜きにされる人が続出することは間違いないだろう。【トライワークス】