SKE48“ニ次元同好会”メンバー、『時をかける少女』裏話にびっくり!「ヒロインは全く違うキャラだった」
細田守監督作品『時をかける少女』の公開10周年リバイバル上映が行なわれている角川シネマ新宿で7月24日にミニトークショーが開催され、SKE48“ニ次元同好会”メンバーの鎌田菜月、谷真理佳、一色嶺奈と、細田作品を手掛けるアニメーション映画制作会社・スタジオ地図プロデューサーの齋藤優一郎、KADOKAWA ウォーカー総編集長・玉置泰紀が登壇。細田作品の魅力について語り合った。
本作は、タイムリープの力を手にいれた女子高生・真琴のひと夏をみずみずしく描く青春物語。アニメ好きで、「細田作品の大ファン」だというSKE48の3人。3人ともが自らの性格について「真琴っぽいところがある」と告白すると、齋藤プロデューサーは「実は最初の脚本では、真琴は全然違うキャラクターだった。もっとおとなしいキャラクターだった」と発言。3人を「えー!」と驚かせた。
続けて齋藤プロデューサーは「ある日、細田監督が3人のような若い人たちに電車の中で出会って。ものすごいバイタリティを持っていたそうなんです。こういう子たちが、これからの未来を作っていくんだなと思った時に、脚本がガラッと変わったんです」とハツラツとしたヒロインは、等身大の若者の姿から生まれたものだと明かした。
3人だけでなく会場からも感嘆の声が上がっていたが、そんな中、一色から「うちのおばあちゃんは、アニメーターをやっていたんです」と会場をさらにどよめかせる一言が。「動画担当をやっていたそうで、『小公女セーラ』や『鉄腕アトム』とかをやっていたらしい」と語ると、齋藤プロデューサーも玉置氏も目を丸くしてびっくり。メンバーも知らなかったようで、鎌田と谷も「衝撃的な話」「家庭訪問したい」と興奮しきりだった。
また、3人が「スタジオ地図に期待すること」を語る一幕も。一色は「最後にスッキリするような作品を作り続けてほしい」、谷は「細田監督サマが作るホラー作品を見てみたい」、鎌田は「細田監督の作品は背景も人物もきれい。スロー再生して見ている。これからも限界まで動く絵が見てみたい」と三者三様の意見があがり、これには齋藤プロデューサーも「すごくうれしい」と笑顔を見せていた。
最後には、細田監督は「もう新作を作り始めている」と明かした齋藤プロデューサー。SKE48“ニ次元同好会”メンバーと会場を大いにワクワクとさせ、大盛況のトークショーを締めくくった。【取材・文/成田おり枝】