トランスフォーマーを超えた!? 日本発のグロテスク・アクションが海外で絶賛!
『片腕マシンガール』(08)や『東京残酷警察』(08)など、その過激すぎる演出が話題を集め、国内外を問わずコアなファンを獲得しているジャパニーズ・グロテスク・アクション。現在公開中の『サムライプリンセス 外道姫』は、そんな本ジャンルの新たな代表作となること必至の、最高に破天荒なアクション・ムービーだ。
公開初日のシアターN渋谷で実施された舞台挨拶には、水野大、平瀬美紀、綾部武といった若手キャストらと共に、特効監督として数々の作品を世に送り出してきた西村喜廣と、漫画原作者としても有名な梶研吾監督が駆けつけ、それぞれが作品にこめた熱い思いを語った。
梶監督は「漫画的なアイデアが全編に散りばめられているので、そこを意識して観てもらえるとうれしいです。まさに血と汗と涙の結晶といえる作品なので、どうぞ楽しんでください」とコメント。また、劇中で濃厚なラブシーンを演じた水野は「30時間くらい撮影が続いていたので、みんな意識が朦朧としていたんだけど、ラブシーンになると僕だけすごく張り切ってしまって(笑)。でも、相手役の希志さんに終始リードされっぱなしでした」と語り、会場を沸かせた。
また本作は、日本での公開に先がけ、6月にニューヨークで行なわれたアジアン・フィルム・フェスティバルでもプレミア上映されており、実際に現地を訪れた西村は「NYだと、同じ時期にやっていた『トランスフォーマー:リベンジ』よりも評判が良かったですよ。作り手のやろうとしていることが、想像力をかきたてておもしろいって大絶賛されました」と上映時の雰囲気を話してくれた。
この他にも5月にはドイツのハンブルク日本映画祭、7月にはカナダのファンタジア・フェスティバル2009、そして10月にはスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭でも上映が決定するなど、海外からも注目されている『サムライプリンセス 外道姫』。日本を代表する新ジャンルとして、ジャパニーズ・グロテスク・アクションが世界中で認知される日は、そう遠くはなさそうだ。【トライワークス】