『魔法使いの嫁』声優・竹内良太、エリアス役の抜擢に「ガチガチに緊張」
ヤマザキコレ原作の人気ファンタジーコミックをアニメ化した『魔法使いの嫁 星待つひと:前篇』の初日舞台挨拶が8月13日に新宿ピカデリーで開催され、声優の種崎敦美、竹内良太、長沼範裕監督が出席。ステージにはエリアスも登場し、エリアスの声を演じる竹内が「すごいかっこいい。今日は来日していただいたということで」と楽しそうな笑顔を見せた。
「魔法使いの嫁」は人外の魔法使い・エリアスに買われ、彼の弟子兼花嫁となった少女・チセの日常を描く物語。ヤマザキ原案の完全オリジナルストーリーとなるアニメ『魔法使いの嫁 星待つひと』(全3部作)では、原作では描かれていないチセの幼少期を活写。劇場での公開後、OADがコミックスの第6〜8巻に同梱される。
堂々とした佇まいを見せるエリアスだが、チセ役の種崎は「今日は誰よりも早く、7時半入りだそうで。さすが紳士」とにっこり。12日には、東京国際展示場で開催中のコミックマーケット90にも参加したそうで、竹内は「忙しいな、エリアス。お疲れ様です」と労をねぎらっていた。
公開初日を迎えて、種崎と竹内は「ほっとしています」と胸の内を告白。長沼監督は「今回はヤマザキ先生とも話して、お芝居を重視したいと思っていた。竹内さんと種崎さんの芝居力、演技力が光っていた。おふたりにやっていただいて感無量」と声優陣に最敬礼だったが、種崎はチセを演じるにあたって、「エリアスとのやりとりで、間や距離感を気にしながら演じています」とのこと。竹内は「エリアスは“共感する”ということができないからこそ、すごく残酷なことを言ったり、素直な言葉を吐いたりする。その抑え方が難しくて。そこをしっかり意識しながら演じています」とエリアス役への思いを明かしていた。
種崎と竹内にとっては、本作が初共演。竹内は「素敵な役をいただいて、ガチガチに緊張していた。僕の緊張が種崎さんに移っていたんじゃないか」と心配顔。チセ役のオーディション現場には、相手役として竹内も参加していたそうだが、長沼監督が「本来だったらチセ役の子たちの方が緊張するはずなのに、なぜか竹内さんの方が緊張していた」と暴露すると、竹内は「尋常じゃない汗をかいていました」と明かして、会場の笑いを誘っていた。【取材・文/成田おり枝】